海のパイナップルとも呼ばれる三陸の味覚「ホヤ」が、今まさに冬のグルメシーンを熱く盛り上げています。宮城県と関東圏にある130以上の飲食店がタッグを組み、これまでにない大規模な冬のホヤフェアが幕を開けました。夏に水揚げして急速冷凍した新鮮な素材を使い、心も体も温まるメニューが次々と登場しています。グラタンやしゃぶしゃぶ、さらには茶わん蒸しといった驚きのラインナップで、訪れる人々を魅了しているのです。
この「冬に食べようほやフェア」は、2020年2月29日までの期間限定で開催されています。これまでホヤといえば、夏の風物詩として刺し身や酢みそ和えで冷たくいただくのが一般的でした。しかし今回は、香ばしいあぶり料理や旨味が溶け出したスープなど、寒い季節にぴったりの調理法が目白押しです。SNS上でも「温かいホヤ料理は未知の体験」「新しい美味しさに驚いた」といった声が寄せられ、その意外な組み合わせに注目が集まっています。
特に注目したいのが、冬に栄養を蓄えた卵持ちのホヤです。地元の若手漁師である渥美貴幸さんによると、フリッターに仕立てることで、まるで魚の白子のような濃厚でクリーミーな味わいが引き出されるといいます。ホヤには独特の風味を決める「グリコーゲン」という栄養素が豊富に含まれており、これが加熱によって奥深い甘みやコクへと変化するのです。独特の磯の香りが苦手という方にとっても、加熱調理は食べやすくなる絶好のチャンスでしょう。
データを見ると、2018年の国内消費量は7685トンに達しており、わずか5年前と比較して約2倍という驚異的なペースでファンを増やしています。しかし、生産者が安心して漁を続けられる環境を作るためには、さらなる市場の拡大が欠かせません。消費者団体「ほやほや学会」の田山圭子会長は、国内外で2万トンという高い需要を創出することを見据えています。このフェアは、単なるグルメイベントを超えた、日本の水産業を救う重要な一歩なのです。
私自身、今回の取り組みはホヤの持つ無限のポテンシャルを世に知らしめる素晴らしい好機だと確信しています。生食のイメージを覆すことで、ワイン蒸しなど洋風の仕立てにもマッチする万能食材としての地位を確立できるはずです。フェアに参加している各店舗の詳細な情報は、ほやほや学会の公式ウェブサイトから手軽に確認できます。ぜひこの機会に、足を運んでその贅沢な温かさに包まれてみてはいかがでしょうか。
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