2019年12月1日、女子ゴルフ界の頂点を決める「LPGAツアーチャンピオンシップ・リコーカップ」は、手に汗握る展開を迎えています。賞金女王の座を争う鈴木愛選手は、この日1番ホールで見事なバーディーを奪い、最高の滑り出しを見せました。幸先の良いスタートに、多くのファンが彼女の猛チャージを確信したことでしょう。
しかし、順風満帆に見えたラウンドも、思わぬ伏兵に足元をすくわれる形となりました。この日のスコアは70に留まり、本人も表情を曇らせています。その要因となったのは、コースの命とも言えるグリーンのコンディションでした。例年に比べて芝が重く、ボールの転がりが鈍い状態に、多くの選手が苦戦を強いられているようです。
ここで言う「重いグリーン」とは、芝の摩擦が強く、打ったボールが普段よりも失速しやすい状態を指します。鈴木選手も、11番で70センチ、12番で1.5メートルという、普段なら確実に沈める距離を連続で外してしまいました。SNS上では「愛ちゃん頑張れ!」「パットが入らないのは見ていて辛い」といった、ファンからの切実な声が溢れています。
ライバル渋野日向子の猛追と、己との戦い
後半もチャンスは巡ってきましたが、肝心のパットがカップに嫌われる場面が続き、フラストレーションの溜まる展開となりました。現在、首位とは6打差の12位に甘んじています。一方で、女王争いのライバルである渋野日向子選手が優勝を狙える好位置につけており、周囲の喧騒は否応なしにヒートアップしている状況です。
追い込まれた状況下で、鈴木選手は「他人の順位を気にしても始まらない、自分がスコアを伸ばすしかない」と、強い決意を口にしました。冷静に自己分析を行い、前を向く姿勢こそが彼女の強さと言えるでしょう。編集者としての私の視点ですが、この逆境こそが真の王者に必要な試練であり、明日の爆発的なスコアアップを期待せずにはいられません。
泣いても笑っても、2019年のツアーは残りわずかとなりました。重いグリーンという難敵をいかに攻略し、自らのスタイルを貫けるかが勝負の分かれ目となるでしょう。崖っぷちから這い上がる鈴木選手の執念が、宮崎のカントリークラブでどのような奇跡を起こすのか、その一打一打から一瞬たりとも目が離せそうにありません。
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