2020年という新しい幕開けとともに、お正月の風物詩である「初売り」がさらなる進化を遂げようとしています。若者の流行の発信地であるSHIBUYA109にて、フリマアプリ大手のメルカリが非常にユニークな施策を打ち出しました。これは福袋の中にあった自分に合わないアイテムを、その場ですぐに出品できるようにサポートする画期的な試みです。
メルカリは2020年1月2日から、SHIBUYA109の店頭でスマホ決済サービス「メルペイ」を利用して福袋を購入した方を対象に、発送で使える専用の梱包材をプレゼントします。このサービスは2020年1月5日までの4日間限定で実施される予定であり、多くの買い物客で賑わうことが予想されます。
特筆すべきは、施設内に「撮影・梱包ブース」が設置される点でしょう。これまでは自宅に帰ってから行っていた出品作業が、買ったその瞬間に完結するのです。SNS上では「その発想はなかった!」「現地で中身を交換する文化が公式にサポートされるなんて驚き」といった驚きと期待の声が次々と上がっています。
福袋は「物々交換」から「賢く売る」新時代へ
SHIBUYA109の初売りといえば、例年約5万5千人が訪れ、福袋を求めて3千人以上が行列を作る一大イベントです。実は、10年ほど前から施設前でファン同士が中身を交換し合う「物々交換」の光景が風物詩となっていました。今回のメルカリの参入は、この既存のユーザー行動をデジタルでより円滑にする素晴らしい戦略だと私は確信しています。
実際に、メルカリ内での「福袋」関連の出品数は、2016年と比較して2019年には約2倍に急増しているというデータもあります。今の若者にとって福袋は「何が出るか楽しむもの」であると同時に、不要な分はすぐに二次流通、つまり中古品市場へと回して効率よく資金を回収する対象へと変化しているのでしょう。
10代から20代が利用者の半数を占めるメルカリにとって、109の客層はまさにターゲットそのものです。単なるキャンペーンに留まらず、リアルの店舗とオンラインのフリマアプリが「梱包ブース」という形で融合する光景は、今後の小売業界における新しい「当たり前」を示唆しているのではないでしょうか。
お正月のワクワク感はそのままに、不要なものを溜め込まずに必要な誰かへ繋げるこの仕組みは、非常に現代的な「賢いお買い物スタイル」だと言えます。2020年1月2日からの4日間、渋谷の街がメルカリの梱包材を手にした若者たちで溢れる光景が、今から非常に楽しみでなりません。
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