渋野日向子が語る2020年の野望!東京五輪「金メダル」と世界進出へ向けた驚異の進化論

2019年のゴルフ界で最もまばゆい輝きを放ったヒロインといえば、間違いなく渋野日向子選手でしょう。同年8月に開催された全英女子オープンにおいて、日本勢として実に42年ぶりとなる海外メジャー制覇という快挙を成し遂げました。まさに人生が激変したシンデレラガールですが、彼女が見据える2020年の未来はさらなる高みへと向かっています。インターネット上でも「しぶこの笑顔を東京五輪で見たい」「世界へ羽ばたいてほしい」と、ファンの熱い声援が鳴り止みません。

激動の2019年を「謎」という漢字1文字で表現した彼女は、迎えた2020年のテーマに「進」を掲げました。この言葉には、自身のプレースタイルを進化させて東京五輪へ出場し、その先にある世界舞台へ進出するという強い決意が込められています。少女時代に抱いた五輪への憧れが、今まさに現実の目標として彼女の目の前に現れているのです。

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ソフトボール少女が歩んだプロゴルファーへの道

渋野選手のオリンピックに関する原体験は、2008年8月に開催された北京五輪のソフトボール日本代表が獲得した金メダルにあります。当時は小学校3年生でピッチャーに挑戦し始めたばかりの野球少女であり、エースの上野由岐子投手に心を奪われていました。父親と一緒に偉大な右腕の投球映像をスロー再生で研究するほど、熱中していたと当時を振り返ります。

表彰台で見せた選手たちの輝くような笑顔は、彼女の心に「いつか自分もこの舞台に立ちたい」という強烈な夢を植え付けました。しかし、ソフトボールは北京大会を最後に五輪競技から一度除外される不運に見舞われます。もし競技として継続していれば、彼女はゴルフではなく白球を追い続けるアスリートになっていたかもしれません。

強豪中学からスカウトされる話もありましたが、競技の除外に伴い、中学1年生の段階でゴルフへの専念を決意します。同年の岡山県ジュニア大会で初めての栄冠を手にしたことが、プロへの道を決定づけました。競技の変遷が、結果としてひとりの天才プロゴルファーを誕生させるきっかけとなったのは、運命のいたずらと言えるでしょう。

東京五輪での金メダル獲得へ!立ちはだかる世界ランクの壁

全英女子オープンでの劇的な優勝により、彼女を取り巻く環境は一変し、世界ランキングも急上昇を遂げました。2019年12月末時点での世界ランクは11位となり、自国開催の祭典が出場を狙う現実的なターゲットへと変わったのです。日本代表の座を巡る争いは熾烈を極めており、上位には6位の畑岡奈紗選手、すぐ後ろには15位の鈴木愛選手がピタリとつけています。

オリンピックのゴルフ競技における出場枠は、国際ゴルフ連盟が定める世界ランキングを基にした「オリンピックゴルフランキング」によって決定されます。2020年6月末の期限時点で、各国の上位選手が15位以内に揃っていれば最大4名まで出場権を得られますが、16回以下であれば上位2名に絞られる極めてシビアなシステムです。

ライバルであり同志でもある鈴木愛選手からは、ともに日の丸を背負って戦おうと激励の言葉をかけられたそうです。渋野選手自身も、3人で出場できればメダルの獲得確率が高まると確信しており、初夏までのすべての試合に全力を尽くす構えを見せています。個人の戦いでありながら、チームジャパンとしての絆を重んじる姿勢に、彼女の人間的な魅力が光ります。

宮里藍のように次世代へインスピレーションを与える存在へ

まだ正式な代表メンバーに選出されたわけではありませんが、彼女が公言する目標は最高峰の金メダルのみです。北京五輪で上野投手の雄姿に魂を揺さぶられた瞬間こそが、彼女のアスリートとしての原点だからに他なりません。日本中のファンの前で世界の頂点に立つ姿を見せることこそ、全英制覇を凌駕する最大の恩返しになると信じて疑わないのです。

かつて2010年に男女を通じて日本勢初の世界ランキング1位に君臨した宮里藍さんの姿を、彼女は子供心に鮮明に記憶しています。偉大な先駆者の活躍を見て育った世代だからこそ、今度は自分が子供たちに夢を与える番だと自覚しているのでしょう。彼女のハツラツとしたプレーは、間違いなく次の世代を担うゴルファーたちの道標となるはずです。

一見すると順風満帆に突き進んできたように見えますが、2019年のシーズン終盤には精神的な葛藤も経験していました。日本女子オープンで海外の実力者たちと接したことで、世界との実力差や言葉の壁を痛感し、海外挑戦への不安を抱いていたのです。日本国内での爆発的な人気ゆえに、外出時にマスクが手放せない窮屈な生活も彼女の心を疲弊させていました。

恩師の言葉で覚悟を決めた!2021年の米ツアー進出への青写真

そんな迷えるシンデレラの背中を押したのは、秋の台湾遠征時に青木翔コーチから掛けられた愛の鞭でした。周囲への体裁として語っていた目標の嘘を見抜かれ、キャディーと二人三脚で目の前の試合に集中することを諭されたのです。さらに「海外の5大メジャータイトルをすべて制覇するまで現役を辞めるな」という破天荒なハッパをかけられました。

5大メジャーとは、ANAインスピレーション、全米女子オープン、全米女子プロ選手権、エビアン選手権、そして全英女子オープンを指す最高峰の大会群です。この高すぎるハードルを提示されたことで、彼女の心の中で「早く海外へ渡らなければ達成できない」という劇的な意識改革が起こりました。

2019年11月の大王製紙エリエールレディスでの優勝が、彼女に本物の自信を植え付け、2020年を世界へ挑む覚悟を決めるための1年に位置づけました。2020年2月にタイで開催されるホンダLPGAタイランドから、彼女の新たなる伝説が幕を開けます。現状に満足せず、常に高い壁に挑み続ける渋野日向子選手の進化から、今年も目が離せません。

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