テニスの全豪オープン女子シングルス2回戦が2020年1月22日に行われ、世界中が注目する大坂なおみ選手が激戦を制して見事に3回戦進出を決めました。試合中には思い通りにいかない展開からフラストレーションを爆発させる場面もありましたが、最終的には己のプレースタイルを信じ抜いて勝利を掴み取っています。SNS上では「人間味があって応援したくなる」「ここから切り替えるメンタルが凄すぎる」といった、彼女のリアルな姿に共感し感動するファンの声が多数寄せられました。
試合が大きく動いたのは、第2セットの第3ゲームでした。相手の粘り強いディフェンスに苦しめられた大坂選手は、ブレークポイント(相手にあと1ポイントでゲームを奪われるピンチの局面)を握られてしまいます。焦りから放った強烈なショットがコートの外へ外れると、彼女は溜まったイライラを抑えきれずにラケットを投げ捨て、さらに足で蹴り飛ばしてしまう場面がありました。感情をコントロールできないままミスが重なり、試合の主導権を握られかける緊迫した時間が続きます。
対戦相手はスピードを抑えて低く滑る「スライス」という球種を巧みに操り、大坂選手の強打を何度でも拾い上げる戦術を徹底していました。これには彼女も「ストレスが最高潮に達した」と試合後に本音を漏らしています。守りに回れば相手のペースに飲まれる一方で、攻め急げば自滅のリスクが高まるという非常に難しい選択を迫られました。しかし、ここで大坂選手が導き出した答えは、自らの強みである「超攻撃的なテニス」をどこまでも貫き通すことだったのです。
「私は守って勝つタイプではない」と自分自身に言い聞かせた大坂選手は、アクセルを全開に踏み込む覚悟を決めました。たとえ最終セットまでもつれ込んだとしても、攻め続ければ相手の体力を削り取れると信じて開き直ったのです。前線へと積極的に飛び出し、甘くなったボールを容赦なく打ち抜く姿は圧巻でした。この決断が見事に功を奏し、破竹の4ゲーム連取を達成して試合をひっくり返します。これぞ世界トップの底力と言える素晴らしい逆転劇でした。
私は、この大坂選手の姿こそが多くの人々を惹きつける最大の魅力だと確信しています。完璧なロボットではなく、感情を剥き出しにしながらも最後は己の力で壁を打ち破る人間らしさに、私たちは深く心を揺さぶられるのでしょう。ラケットを投げた行為自体は褒められたものではありませんが、それを素直に反省し、すぐに自分のプレーへと還元できる精神的な成熟度には目を見張るものがあります。弱さを受け入れ、強さへと昇華させる彼女は真のアスリートです。
続く3回戦では、劇的な勝利で勝ち上がってきたアメリカの15歳、ココ・ガウフ選手との若き天才対決が待ち受けています。前年の全米オープンで対戦した際には、敗れて涙するガウフ選手に大坂選手が寄り添い、一緒にコート上でのインタビューを受けようと提案した心温まるエピソードが世界中で大絶賛されました。素晴らしいスポーツマンシップを見せた2人の再戦ということもあり、世界中のテニスファンのボルテージは早くも最高潮に達しています。
大坂選手は記者会見で「ラケットを投げたのは幼い行動だった。次戦はそんなことのない綺麗な試合をしたい」と語り、次なる戦いを見据えていました。15歳の新星からの挑戦を受ける立場として、今度はプレーの質だけでなく、精神的な振る舞いにおいても年長者としての威厳を示してくれるに違いありません。彼女がどのような圧巻のパフォーマンスを披露してくれるのか、2020年の全豪オープンから一瞬たりとも目が離せそうにありません。
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