【2019年最新】小麦の国際価格が急反発!アルゼンチン・豪州の乾燥が食卓に与える影響とは?

私たちの食卓に欠かせないパンや麺類の原料となる「小麦」の市場に、今、大きな動きが出ています。2019年09月12日、世界の小麦価格の指標となっているシカゴの商品取引所にて、先物価格が力強い反発を見せました。具体的には2019年09月10日の取引で、1ブッシェル(約27キログラム)あたり4.84ドルを記録し、前日に比べて2%も上昇したのです。

この価格上昇の背景には、南半球を代表する生産拠点であるアルゼンチンやオーストラリアの気象状況が深く関わっています。現在、これらの地域では深刻な雨不足が続いており、土壌がカラカラに乾ききっている状態です。農作物の成長に不可欠な水分が足りないことで、将来的な収穫量が減ってしまうのではないかという「供給懸念」が市場参加者の間で一気に広がりました。

そもそも「先物(さきもの)取引」とは、将来の特定の時期に売買する価格を現時点で約束しておく仕組みを指します。投資家たちは、産地の乾燥によって小麦が希少になれば、今のうちに買っておこうという心理が働きます。こうした思惑が買い注文を呼び込み、価格を押し上げる原動力となりました。SNS上でも「これ以上パンの値段が上がらないでほしい」といった、生活への直結を心配する声が目立っています。

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天候回復から一転した市場の熱気と専門家の冷静な視点

実は2019年09月初旬までの市場は、今とは真逆の落ち着きを見せていました。それまで懸念されていた欧州連合(EU)やロシアの乾燥傾向が和らぎ、安定した供給が見込めるようになったためです。その結果、売りが膨らんで価格は約4カ月ぶりの安値を更新していましたが、今回の南半球の異変によって、わずか数日でムードは一変したと言えるでしょう。

ただし、現場を知り尽くした大手商社の担当者からは、少し冷静な分析も聞こえてきます。一部の市場関係者は、アルゼンチンなどの乾燥が世界全体の生産量に与えるダメージは、今のところ限定的であると予測しているようです。こうした「プロの読み」と、天候リスクに敏感な「投資家の反応」が複雑に絡み合い、現在の不安定な価格形成を形作っているのが実情なのです。

編集部としては、異常気象がこれほどまでにグローバルな経済に直結する現状に、改めて危機感を抱かずにはいられません。たとえ今回の生産減が一部に留まったとしても、気候変動が私たちの家計を直撃するリスクは常に隣り合わせと言えます。食の安定供給は決して当たり前ではないからこそ、遠く離れた異国の空模様が、明日のランチの価格を左右しているという事実に注視していく必要があるでしょう。

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