広島から世界へ、シニア世代の笑顔を届ける画期的な挑戦が始まっています。フィットネス事業を展開するプローバウェルネス社が、中国・上海の企業とコンサルティング契約を締結したことが2019年11月08日に明らかになりました。今回の提携は、同社が県立広島大学や広島県三原市と連携して培ってきた、介護予防に関する最先端の運営ノウハウを中国市場へ提供するものです。
このプロジェクトの核となるのは、単なる運動ではなく「遊び」の要素を融合させた独自のフィットネス手法です。アミューズメント機器を巧みに活用し、ゲームを楽しむ感覚で体を動かすことで、高齢者が自発的に健康維持に取り組める仕組みを構築しました。産学官が共同で行った研究により、エンターテインメント性が継続的な介護予防に極めて有効であるという科学的な裏付けが得られています。
日本の成功モデルが巨大な中国市場を動かす
具体的なモデルケースとなっているのが、2016年に広島県三原市で産声を上げた「健康づくりラボ」です。現在は「ラボラトリオ」として運営されているこの施設では、約160人のシニアが日々楽しみながら健康増進に励んでいます。SNS上でも「遊びながら元気になれるなんて理想的」「日本流の細やかなケアが海外で評価されるのは誇らしい」といった称賛の声が上がっており、その注目度の高さが伺えます。
今回の契約相手である上海養韻健康管理は、2050年には中国の60歳以上人口が5億人を超えるという予測を見据えています。同社の金日総経理は、広島で成功を収めているこのシステムが、巨大な高齢化社会を迎える中国において極めて有力なビジネスモデルになると確信しています。2020年春には、重慶市でこのノウハウを詰め込んだ新施設がいよいよ産声を上げる予定です。
筆者の視点としては、少子高齢化という共通の課題を抱えるアジア圏において、日本の「おもてなし」と「技術」が融合した介護予防モデルは最強の輸出コンテンツになると考えます。義務感で行うリハビリではなく、ワクワクする体験を通じて健康寿命を延ばすこのアプローチは、文化の壁を超えて人々の心を動かすでしょう。広島の地で磨かれた知恵が、中国の多くの高齢者を救う日はすぐそこまで来ています。
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