新しい時代の幕開けを象徴する、一生に一度の重要な儀式が幕を開けます。天皇陛下の即位に伴う皇室行事「大嘗祭(だいじょうさい)」が、2019年11月14日の夕刻から皇居・東御苑に設営された「大嘗宮」にて執り行われることとなりました。この行事は新天皇が即位後に初めて行う、最も重格な宮中祭祀として知られており、日本中の注目が集まっています。
大嘗祭とは、陛下が神々に対し収穫された五穀を供え、自らもそれを食することで、国家の安寧と五穀豊穣を祈念する極めて神聖な儀式です。「五穀豊穣」とは、米や麦、豆といった主要な穀物が豊かに実ることを指しており、古来より農耕を重んじてきた日本にとって、これ以上ないほど大切な祈りの場と言えるでしょう。
SNS上では「歴史的な瞬間に立ち会えて感動する」「令和の平和を心から願いたい」といった期待の声が溢れる一方で、皇居内に突如現れた巨大な木造建築群への驚きも広がっています。中心となる「大嘗宮の儀」は、2019年11月14日の夕方から翌2019年11月15日の未明まで、夜を徹して厳かに進められる予定です。
伝統と現代が交差する「政教分離」への配慮と参列者たち
今回の挙行にあたっては、憲法が定める「政教分離(国家が特定の宗教を援助・圧迫しない原則)」の観点から、平成時の前例を踏襲する形となりました。宗教的色彩が強いとされるため、憲法上の「国事行為」ではなく、公費が支出される公的な「皇室行事」として位置づけられています。こうした慎重な判断も、現代における皇室のあり方を象徴しているようです。
天皇陛下は夕方に皇居へ入られ、午後6時30分から儀式に臨まれます。皇后さまも共に拝礼される予定ですが、神域で行われる内部の様子は一切非公開とされており、その神秘性がより一層、国民の関心を惹きつけています。参列者には安倍晋三首相ら三権の長をはじめ、各界から約670人が招待され、国の威信をかけた儀式を見守ります。
前回の大嘗祭が1990年11月に執り行われてから、実に29年という長い歳月が流れました。私自身、この儀式は単なる伝統の継承にとどまらず、私たちが自分たちのルーツや自然への感謝を思い出す貴重な機会だと感じています。秋篠宮ご夫妻をはじめとする皇族方が見守る中、静寂に包まれた皇居から、新しい時代への祈りが届けられることでしょう。
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