2019年7月15日より、東京・台場の「チームラボボーダレス」にて、特別天然記念物であるオオサンショウウオがデジタルアートとして登場する画期的な試みがスタートします。これは、文化庁が制定する記念物保護制度の開始100周年という記念すべき節目を祝い、チームラボが展開する特別企画の第一弾となります。参加者が自ら色を塗ったオオサンショウウオが、施設の空間内をまるで生きているかのように動き回る様子は、来場者に動物保護への関心と親しみを深めてもらう素晴らしいきっかけとなるでしょう。
この企画の舞台となるのは、東京・台場にあるデジタルアート体験施設「チームラボボーダレス」内で展示されている人気の作品です。これまでも、チョウやカエルなど来場者が塗った塗り絵がデジタルアートとなって動き出す様子が話題を呼んでいましたが、今回はその一環として、従来のワニに代わってオオサンショウウオがお目見えすることになりました。この体験を通じ、神秘的な容姿を持つオオサンショウウオという生き物について、子どもから大人まで、より身近に感じられるのではないでしょうか。
この作品の最もユニークな点は、ただ絵が動くだけではない、生物間の食物連鎖が組み込まれている点です。食物連鎖とは、ある生物が別の生物を食べることでエネルギーが循環していく仕組みのことで、ここでは塗り絵の動物たちが相互に関係しながら生きる世界が表現されています。もしエサとなる生物がいなくなると、その動物は作品世界から姿を消してしまうというシビアな現実も内包しており、生命の繋がりや環境の大切さを深く感じさせる仕掛けとなっているのです。
特別天然記念物に指定されているオオサンショウウオは、「生きた化石」とも呼ばれる希少な両生類で、その保護は日本の自然環境を守る上で非常に重要とされています。チームラボが今回、このオオサンショウウオを題材に選んだことには、単なるアート体験を超えた、環境教育的な意義があると考えられます。デジタル技術を用いて、保護が必要な動物の魅力を再発見させるこの取り組みは、私たち現代人が自然とどう向き合うべきかという問いを投げかけているのでしょう。
SNS上では、「自分の塗ったサンショウウオが泳ぐなんて楽しそう!」「生物の仕組みを遊びながら学べるのは素晴らしい」といった、期待感に満ちた反響が多く寄せられています。デジタルと自然保護という一見遠いテーマを融合させたチームラボの独創的な発想は、常に多くの人々を魅了していますね。チームラボは、オオサンショウウオを皮切りに、今後も文化庁の記念物保護制度100年に関連した連動企画を継続して実施していく方針とのことであり、今後の展開にも大いに期待したいところです。
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