地方企業の営業をAIが加速させる!マツリカが3.7億円調達で挑む「Senses」の全国展開

クラウド型の営業支援システムを展開する株式会社マツリカが、地方市場への本格的な進出を目指して大きな一歩を踏み出しました。2019年11月14日、同社はNTTドコモ・ベンチャーズやいよぎんキャピタルなどを引受先とした第三者割当増資を実施し、3億7000万円の資金を調達したと発表しています。

さらに年内には複数の地方銀行などからも出資を受ける予定で、調達総額は5億円規模に達する見込みです。2015年の設立以来、急成長を遂げてきた同社ですが、今回の大型調達によって、これまで関東圏に集中していた顧客基盤を全国へと一気に拡大させる構えでしょう。

SNS上では「地銀との連携は地方の中小企業にとって心強い」「営業の属人化を防ぐ救世主になるのでは」といった期待の声が寄せられています。少子高齢化による人手不足が深刻な地方において、ITの力で営業効率を高める試みは、まさに時代の要請と言えるのではないでしょうか。

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直感的な操作で営業を変える「Senses」の魅力

マツリカが提供する「Senses(センシーズ)」は、2016年のサービス開始からわずか数年で、2019年10月時点の利用企業数が1300社を突破するほどの人気を博しています。最大の特徴は、カード形式で案件を視覚的に管理できる「直感的な操作性」にあると言えるでしょう。

従来のSFA(営業支援システム)は入力項目の多さがネックとなりがちですが、Sensesはメールソフトから情報を自動で取り込む機能を備えており、現場の負担を劇的に軽減します。日々忙しく飛び回る営業マンにとって、入力作業の簡略化は最も喜ばれるポイントです。

SFAとは、営業活動の進捗や顧客情報をデータ化して共有するツールのことですが、マツリカはここに独自の強みを加えています。それはAI(人工知能)による高度な予測・分析機能であり、蓄積された膨大なデータを武器に、次の一手を導き出す仕組みを構築しているのです。

AIが「成功の法則」を助言する次世代の営業スタイル

今回調達した資金の主な使途は、AIを活用した予測機能のさらなる強化に充てられます。過去の成功例や失敗例を学習したAIが、類似する案件に対して「いつ、どのようなアプローチをすべきか」を具体的にアドバイスしてくれる機能は、非常に画期的だと言えます。

今後は、なぜその助言に至ったのかという根拠を提示したり、成約に向けて不足している要素を予測したりする開発も進む予定です。これは経験の浅い若手社員でも、ベテランのような的確な判断を下せるようになることを意味しており、組織全体の底上げに直結するでしょう。

現在、同社の顧客のうち関東以外の割合はわずか数パーセントに留まっているとのことですが、NTTドコモの拠点網や伊予銀行のネットワークを活用することで、その景色は一変するはずです。対面でのフォローやセミナーを通じて、IT導入に慎重な地方企業へも深く浸透していくと考えられます。

成長を支える多様な働き方と圧倒的なデータ量

マツリカは組織の拡大にも積極的で、現在約60名の従業員を2021年までに200名体制へと増強する計画を立てています。注目すべきは、大阪や沖縄から遠隔勤務する社員もいるという柔軟な働き方であり、場所にとらわれない姿勢が地方展開の強みにもなるでしょう。

黒佐英司代表取締役は、蓄積された営業データの量と質において他社を圧倒する自信を覗かせており、売上高を毎年3倍のペースで成長させるという野心的な目標を掲げています。単なる効率化ツールに留まらず、企業の成長を牽引するパートナーとしての存在感が際立っています。

私自身の見解としても、地方銀行がベンチャーと手を組んで地元のDX(デジタルトランスフォーメーション)を支援する流れは非常に合理的だと感じます。信頼の厚い金融機関と最新技術を持つマツリカがタッグを組むことで、地方企業の営業現場に新しい風が吹くことは間違いありません。

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