毎日の献立を考える上で、無視できないのが食材の仕入れ価格ですよね。2019年11月25日現在、業務用食材の市場では私たちの生活に密接に関わる変化が起きています。主食のコメから、食卓に彩りを添える野菜や肉類まで、最新の取引価格を紐解きながら、今まさに現場で何が起きているのかを探っていきましょう。
日本の主食であるコメの動向を確認すると、2019年産の銘柄米は依然として高いブランド力を維持しているようです。新潟県産の一般コシヒカリ(玄米1等・60キロ)は、16,200円から16,800円の間で取引が進んでいます。続く北海道のゆめぴりかも16,000円台に乗せており、良質な新米への需要が安定していることが伺えるでしょう。
一方で、生鮮野菜の価格には少しばかり緊張感が漂っています。大田市場のデータによれば、2019年11月22日時点でのレタス(茨城県産・10キロ)の高値は3,240円に達しました。これに熊本県産のトマト(4キロ)も3,240円と同水準で並んでおり、天候の影響を敏感に受けやすい葉物や果菜類の価格高騰は、SNSでも「サラダが高い」と嘆く声が多く見られます。
食肉市場の二極化と、冬の味覚を彩る高級魚の輝き
お肉の市場に目を向けると、国産牛のプレミアム化が顕著です。芝浦市場での和牛去勢A5ランクは、1キロあたり2,793円という加重平均価格(取引量で重み付けした平均値)を記録しました。一方で、家計の味方である国産ブロイラーのもも肉は571円、輸入牛肉のショートプレートは600円台前半となっており、日常用と贅沢用の二極化が進んでいるようです。
ここで「加重平均価格」という言葉について少し解説しておきましょう。これは単なる平均ではなく、取引量が多い価格帯の影響を強く反映させた数値のことです。つまり、実際に市場で最も多く流通している「実力の価格」を指しているといえます。この数字が上昇しているということは、それだけ需要が集中し、市場全体が底上げされている証拠なのです。
豊洲市場でひときわ存在感を放っているのは、やはり本マグロでしょう。北海道産の生本マグロは1キロあたり13,500円という圧巻の数字を叩き出しています。冬の足音が聞こえる2019年11月下旬、これから年末にかけての需要期を控え、水産物市場の熱気はさらに高まっていくことが予想されます。外食産業の方々にとっては、仕入れの腕が試される季節ですね。
個人的な見解を述べさせていただくと、野菜の高騰は一時的なものかもしれませんが、和牛の価格維持や新米の安定した高値は、日本の食の「質」に対するこだわりが強まっていることの表れだと感じます。安さだけを求めるのではなく、価値あるものに正当な対価を支払う流れは、食文化の成熟として歓迎すべきことなのかもしれません。
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