信州・長野県小諸市が、アニメソング界で「帝王」と称えられる水木一郎さんを起用し、街おこしのための特別なPR動画を制作しました。2019年11月末から順次公開が始まったこの新シリーズは、SNS上でも「アニキの叫びが熱すぎる」「小諸に行きたくなったゼーット!」と大きな反響を呼んでいます。単なる自治体の紹介動画に留まらない、魂の込もった演出に多くのファンが釘付けになっているようです。
動画のタイトルは『アニキと旅する信州・こもろ』で、全4編の構成となっています。第1弾の「なるぜ!小諸ふるさと市民」では、市外に住みながら小諸を応援する「関係人口」を増やすための制度を熱く紹介しています。関係人口とは、移住した「定住人口」でも観光に来た「交流人口」でもなく、その地域と多様に関わる人々のことを指す言葉です。水木さん自身も動画内でこの市民制度に登録し、まさに街の顔として活動されています。
40年来の絆が結んだ「破格」のPR大作戦
水木一郎さんと小諸市の縁は深く、1970年代まで遡ります。当時の市民まつりのテーマ曲『こもろドカンショ』を、若き日の水木さんが歌唱したことがきっかけでした。以来、プライベートでも山歩きなどで年1回から2回は同市を訪れるほど、小諸を愛しているそうです。今回の出演料も関係者によれば「破格の安さ」とのことで、長年の絆があるからこそ実現したプロジェクトと言えるでしょう。
実は小諸市のPR動画は、2016年から始まった「低予算・高効果」の戦略で知られています。過去には職員が手作りした動画がメディアで話題となり、わずか9500円の制作費で6000万円相当の宣伝効果を生み出した実績もあります。今回はその手作り感に「本物の帝王」が加わったことで、爆発的な拡散力が期待されています。配信はYouTubeの公式アカウントで2020年にかけて毎月1本ずつ行われる予定です。
2019年は浅間山の噴火や台風19号といった困難が小諸市を襲い、観光面でも大きな打撃を受けました。しかし、市の担当者は「動画を通じて小諸の元気な姿を全国へ届けたい」と前向きに語っています。水木さんも「この動画で僕と一緒に旅をして、いつか実際に足を運んでほしい」と温かいエールを送っています。アニキの力強い歌声と叫びが、復興へ向かう街の大きな原動力になるに違いありません。
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