ホームセンター業界の大手として知られるカインズが、大手メーカーと共同で企画した日用品を取り扱う「カインズデザイン展」をスタートさせました。これは、単に既存の商品を陳列するだけではなく、斬新なアイデアを加えて新たな価値を生み出し、消費者の潜在的なニーズを掘り起こそうという意欲的な試みといえるでしょう。この期間限定の展示販売会では、お部屋のインテリアに自然に溶け込むようにパッケージを一新した消臭剤や、オリジナルの紅茶を手軽に作れるキットなど、約100点ものユニークなアイテムが2019年6月17日まで販売される予定です。
私見ですが、近年の消費者は、商品の機能性だけでなく、デザインやライフスタイルへのフィット感を重視する傾向が強くなっています。その点、カインズが今回、既存の製品にひと工夫加えることで「新たな需要を喚起」しようとする戦略は、まさに時代の潮流を捉えているといえるでしょう。特に、生活感が出やすい日用品を、あえてデザインの力で魅力的なアイテムへと変貌させるアプローチは、SNS上でも「これなら出しっぱなしでもおしゃれ!」「ホームセンターのイメージが変わる」と大きな反響を呼んでいます。
今回のデザイン展は3回目を迎え、前回よりも大幅に規模を拡大し、約140店舗での開催となっています。この事実は、過去の開催で手応えを感じ、この企画への本気度がうかがえます。アース製薬や伊藤園など、日本の暮らしを支える大手メーカー19社とタッグを組んで開発されたコラボレーション商品の他、カインズのプライベートブランド(PB:企業の自社開発ブランド)製品も加わり、バラエティ豊かなラインナップが揃いました。
例えば、キリンビバレッジと共同で企画した「午後の紅茶アレンジティーキット」は、定番のペットボトル紅茶と炭酸飲料、さらに可愛らしいハート型の製氷機がセットになっており、自分だけの特別なアレンジティーを簡単に作ることができます。また、エステーの代表的な脱臭剤である「脱臭炭ニオイとり紙」は、生活空間に置いても違和感のない木目調の限定デザインを採用するなど、実用性とデザイン性を両立させた商品が目立つのです。
さらに、2019年6月7日から9日までの3日間は、東京ミッドタウン(東京・港)に特設の期間限定ショップを設けています。ここでは、単に商品を販売するだけでなく、購入した日用品を自分で好みのデザインに装飾できるワークショップも開催されているようです。消費者が商品に触れ、カスタマイズ(自分仕様に変更)する体験を通じて、商品への愛着を深めてもらう狙いがあると考えられます。
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