長野市のシンボルである善光寺。その玄関口となる長野駅から続くメインストリートが、ついに本格的な変貌を遂げようとしています。長野市は、長野駅善光寺口から新田町交差点に至るエリアの歩道を拡張し、風情ある石畳へと整備する方針を固めました。2019年12月28日現在、市は「長野中央西地区市街地総合再生基本計画」の策定に向けて動き出しており、歴史とモダンが融合する新しい街並みの誕生に期待が寄せられています。
この壮大なプロジェクトは、既に石畳化が完了している善光寺寄りの北側エリアとデザインを統一し、駅からのアプローチを「表参道」にふさわしい美観に整えるものです。SNS上では「駅から善光寺まで歩くのが楽しくなりそう」「ベビーカーや車椅子でも通りやすくなるのは嬉しい」といった、歩行者優先の街づくりを歓迎する声が数多く上がっています。単なる道路工事ではなく、街の顔を塗り替える文化的な再開発といえるでしょう。
今回の計画で鍵を握るのが、新田町交差点に位置する「もんぜんぷら座」の存在です。かつてのダイエーの建物を活用したこの施設は、現在、耐震補強工事が行われていますが、老朽化への対応や今後の活用方法が大きな議論の的となっています。市はこの施設を存続させるかどうかも含め、周辺の「空洞化」を食い止めるための具体的な対策を打ち出す予定です。空洞化とは、中心部の人口や店舗が減り、街の活気が失われる現象を指しますが、これを逆手に取った大胆な刷新が求められています。
長野市の中心部は今、まさに激動の時代を迎えています。2019年9月30日には商業施設「アゲイン」の所有権が移転し再開発の兆しが見え始めたほか、2020年6月には長年親しまれたイトーヨーカドー長野店の閉店も控えています。こうした大きな変化の中で、市は職員30名による作業部会を発足させ、2020年1月から地元商店街や住民との対話を本格化させます。現場の声を吸い上げ、10年後の未来を見据えた「歩きたくなる街」を創り上げる決意が感じられます。
私個人の見解としては、この石畳化は観光客だけでなく、地元住民のシビックプライド(街への誇り)を醸成するために不可欠な一歩だと考えます。車社会の長野市において、あえて歩行者に軸足を置くことは挑戦的ですが、高齢化が進む中で「安全に歩ける空間」は都市の価値を左右します。商業施設の閉店という逆風を、歴史的な街並みの再生という追い風に変えられるか。長野市の底力が試される、非常に重要な局面にあることは間違いありません。
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