私たちの将来の安心を支える「企業年金」の運用が、非常に絶好調な波に乗っています。格付投資情報センター(R&I)が発表したデータによると、2019年10月から2019年12月期における企業年金の運用利回りは、推計値でプラス2.0%という輝かしい記録を達成しました。これで4四半期連続の黒字となり、世間からも「老後の資金が着実に増えているようで安心できる」といった安堵の声がインターネット上で多く聞かれています。
今回の好調な運用の背景には、世界経済を揺るがせていた米中貿易摩擦の緩和への期待感があります。これにより国内外の株式相場が一気に上昇へと向かいました。ここで言う運用利回りとは、投資した資産に対してどれだけの利益が出たかを示す割合のことです。今回の調査は、合計で約9兆円もの資産を動かしているおよそ110の企業年金を対象にしており、市場の平均的な値動きを示す主要インデックスを基に計算されています。
具体的に市場の動きを見てみると、2019年10月から2019年12月までの期間で国内株式は8.6%も跳ね上がり、外国株式にいたっては円ベースで9.4%という驚異的な伸びを記録しました。年金資産の中で最も大きな割合を占める国内債券は、価格が小幅に下落して一瞬の不安を誘ったものの、それを遥かに凌駕する株式市場の爆発的なエネルギーがカバーした形です。SNSでも「株高の恩恵がしっかり年金に還元されていて嬉しい」と話題になっています。
また、別の専門機関であるウイリス・タワーズワトソンが実施した約110の企業年金の調査でも、同様の明るい兆しが確認されました。そちらのデータでは2019年10月から2019年12月期の利回りがプラス1.5%となっており、2019年4月から2019年12月までの累計ではプラス3.5%と、確かな足取りで資産が育っていることが分かります。R&Iの累計データであるプラス3.6%と並び、どちらの調査からも現在の運用の力強さが証明されたと言えるでしょう。
安定した老後を築くために私たちが今考えるべきこと
このように企業年金の運用が右肩上がりで推移している事実は、現役世代の労働者にとってこれ以上ない朗報です。しかし、運用の大半が世界情勢や株価の変動に左右されるという点には、今後も冷静に目を光らせておく必要があるでしょう。個人的な見解としては、こうした好景気の時期こそ、国や企業に老後資金を丸投げするのではなく、私たち一人ひとりが資産運用に対する知識を深め、自身のライフプランを主体的に見直す絶好のチャンスではないかと考えます。
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