スティックコーヒーは甘すぎる?消費者の本音から生まれた味の素AGF「ブレンディ ロースターズ&」の革新とSNSの反響

お湯を注ぐだけで手軽に本格的な味わいを楽しめるスティックコーヒーですが、実は多くの人が「ある悩み」を抱えていたことが判明しました。エン・ジャパングループのインサイトテックが運営する「不満買取センター」のデータ分析により、利用者が抱く最大の不満は「甘さ」にあることが突き止められたのです。この結果は味の素AGFの耳に届き、新商品の誕生へと繋がりました。利便性の裏に隠れた消費者の本音を捉えたこの調査は、飲料業界でも大きな注目を集めています。

不満買取センターとは、日常のあらゆる不満を1件数円から買い取る画期的なWebサービスのことです。特定の企業や商品に対するアンケートとは異なり、ユーザーが自発的に投稿するため、先入観(バイアス)のない生の声を収集できる強みを持っています。すでに42万人以上から約1400万件もの声が集まっており、今回の調査ではその膨大なビッグデータの中からスティックコーヒーに関する約800件の意見を徹底的に抽出しました。

集まった声を精査したところ、なんと全体の約2割が「甘すぎる」という点に不満を抱いていることが浮き彫りになりました。さらに、コクや苦味といったコーヒー本来の味わいや、風味の濃さに対する要望も数多く寄せられています。この結果から、世間の人々は単に甘くて飲みやすいものだけでなく、より本格的でスッキリとしたキレのある味わいを求めている実態が鮮明になりました。

SNS上でもこの分析結果に対して、「まさにその通り」「甘くないスティックが欲しかった」と共感の声が続出しています。従来の製品は糖分が多めに含まれているものが主流だったため、健康を意識する層やブラック派のユーザーからは、この不満の数値化に対して納得を表明する書き込みが相次ぎました。日常の小さなストレスが可視化されたことで、多くの人が我が意を得たりと感じたようです。

この貴重な顧客の声を反映し、味の素AGFは2019年8月に新ブランド「ブレンディ ロースターズ&」を世に送り出しました。最大の特徴は、これまでの常識を覆す「甘さなし、ミルク少なめ」という引き算の設計です。ラインナップは4種類にのぼり、素材本来の風味を引き立てる仕上がりとなっています。さらに同社は2020年2月下旬からパッケージを刷新し、甘くない特徴をより視覚的に分かりやすく伝える工夫を凝らす予定です。

企業が消費者のネガティブな意見を真摯に受け止め、迅速に商品開発へ活かした今回の試みは、マーケティングの理想的な成功例だと言えます。ユーザーの小さな愚痴を宝の山へと変えた不満買取センターの仕組みは、今後も様々なヒット商品を生み出す源泉になるでしょう。単に企業側が作りたいものを提供するのではなく、買い手のリアルな困りごとに寄り添う姿勢こそが、これからの時代に愛されるブランドを築く鍵になるはずです。

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