健康を維持するためにフィットネスクラブへ通い、専門的な指導を受けたいと考える方は多いのではないでしょうか。しかし、自分と相性の良いトレーナーに出会えるか不安を感じて、一歩を踏み出せないケースも少なくありません。そんな利用者の悩みを解決すべく、人工知能であるAIを活用して個人の体格に合わせた最適な運動メニューを提案する注目の企業が存在します。それが、人間工学の研究で日本をリードする筑波大学発のスタートアップ企業、株式会社Sportip(スポーティップ)です。
同社は、スポーツを力学的な視点から分析して優れた身体の動きや筋肉の特徴を研究する、筑波大学の藤井範久教授らとの強固な共同研究体制を最大の強みとしています。最新の高度なデータ解析装置を駆使することで、利用者のデータに合わせた的確な指導を可能にしました。高久侑也社長は、ケガのリスクが高いメニューをあらかじめ排除し、個人の長所を重点的に伸ばすことができる運動メニューを自動で提示する最先端のAIを開発したと、その成果に大きな自信を覗かせています。
このシステムは、利用者の動きをカメラで撮影し、インターネットを介してデータを処理する「クラウド上での解析」という仕組みを採用しています。そのため、利用者は身体に煩わしいセンサーや電極などの部品を一切装着する必要がありません。この手軽さに対してSNS上では、「ウェアを着替えるだけで精密なチェックが受けられるのは画期的」「非接触で姿勢やフォームを分析してもらえるのは嬉しい」といった、利便性の高さを絶賛する声が数多く寄せられており、大きな反響を呼んでいます。
独自の技術を持つ同社は、2019年12月に東急不動産グループが運営する東急スポーツオアシスの店舗へシステムを試験的に導入しました。まずは大手のフィットネスクラブを中心に、この画期的なサービスの提供を目指していく方針です。高久社長は、クラブ側が入会希望者にこのAIによる最先端の指導を体験してもらうことで、ライバルとなる競合他社との明確な差別化を図り、自社の魅力を強力にアピールできるのではないかと、今後の普及に熱い期待を寄せています。
運動指導の世界にAIが導入されることは、スポーツ科学の専門知識を持たない一般の利用者にとっても非常に大きなメリットをもたらすでしょう。従来のトレーナーによる主観的な指導だけでなく、データに基づいた客観的な分析が加わることで、トレーニングの安全性と効率性は飛躍的に向上するはずです。個人の身体特性に完全にパーソナライズされたAI指導は、今後のフィットネス業界における新たな標準となり、私たちの健康維持のあり方を根本から変えていくに違いないと私は確信しています。
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