韓国ビジネス成功の鍵!ランスタッド辛氏が明かす「ワークショップ」という独自の結束術とSNSのリアルな反応

世界最大級の人材会社であるランスタッドの経営管理部で、財務や経理の舵取りを担う辛周映(シン・ジュヨン)氏。韓国出身で日本での就業経験が3年を超えた同氏が、2020年1月27日時点で、日韓の企業文化における決定的な違いを語ってくれました。お隣の国でありながら、ビジネスの現場で求められるマインドには、日本人が想像する以上のギャップが存在しているようです。

儒教の精神が深く息づく韓国では、礼儀を尊び、個人の利害よりもグループの規律を優先する「集団主義」が色濃く残っています。その一方で、働く人々が対等な権利を主張し合う「相互主義」も同時に定着しているのが大きな特徴と言えるでしょう。この一見相反する要素が混在する組織を一つにまとめるために、最も重要視されているのが「職場の結束力」に他なりません。

辛氏によると、この強力な信頼関係を構築する手段として、現地では「ワークショップ」と呼ばれる独自の活動が盛んに行われているそうです。現地の発音では「ワォーショッ」と響くこの取り組みは、企業規模に応じて全社や部署単位で集まり、研究や学びを深めるクラブ活動のような役割を果たしています。堅苦しいものではなく、遊びの要素がふんだんに盛り込まれている点に真髄があります。

具体的には、週末や休日を利用して登山や遠足、スキーなどのアクティビティを楽しみ、一緒にお酒や食事を囲みながら親睦を深めていきます。そうして心の距離を縮めながら、同時に組織の将来や課題についても真剣に語り合うのです。この遊びと議論を融合させたスタイルは大学時代から親しまれており、韓国人にとっては非常に馴染み深いカルチャーとなっています。

これに対して働き方改革が進む日本国内では、プライベートの時間や個人の意思が尊重されるため、社内行事は平日の就業時間内に収めるのが主流でしょう。社員旅行や仕事終わりの飲み会も減少傾向にあります。そのため、家族や親友のような濃密な結束を求める韓国のビジネス習慣は、日本のビジネスパーソンから見ると「まるで昭和のようだ」と戸惑いを覚えるかもしれません。

しかし、この独特なカルチャーを正しく理解し受け入れることこそが、現地でのビジネスを円滑に進めるための最大の武器になるはずです。SNS上でも「プライベートが削られるのは辛いけれど、本音で話せる関係ができるのは羨ましい」「日本でもかつての『飲みニケーション』が形を変えて求められているのかも」といった、共感と驚きが入り混じった声が数多く上がっています。

現在、日韓の政治や外交の冷え込みは厳しい局面にありますが、日本国内には45万人もの韓国出身者が暮らしています。このような時代だからこそ、お互いのメンバーが膝を突き合わせて語り合うワークショップの手法を取り入れる意義は大きいはずです。ビジネスの枠を超え、草の根の交流から本当の相互理解が深まっていくことを、私は切に願ってやみません。

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