国内株式型投資信託から資金流出も「つみたてNISA」が救世主に?2019年の投信トレンドと勝ち組ファンドの秘密

2019年の株式市場は日経平均株価が18%も上昇するという大盛況の1年でした。それにもかかわらず、国内の株式で運用を行う投資信託からは、なんと1兆円を超える巨額の資金が流出するという驚きの現象が起きています。株価が上がったタイミングで多くの投資家が利益を確定させるために売却したことが主な原因ですが、市場全体が冷え込んでいるわけではありません。このような逆風が吹き荒れる状況下でも、着実に個人の資産を集めて急成長を遂げている魅力的なファンドが確かに存在しているのです。

ネット上やSNSでも「株価が上がっているのに投資信託が売られているのは意外」「みんな利益を確定させて次のチャンスを狙っているのかも」といった驚きの声が多数上がっています。その一方で、賢い投資家たちが熱い視線を注いでいるのが、コツコツと資産を増やす積み立て型の投資スタイルです。実際に、今回の資金流入ランキングで上位に入ったファンドの半数を、少額投資非課税制度である「つみたてNISA」の対象商品が占めました。この制度は、得られた運用益に税金がかからないお得な仕組みです。

今回の結果から、短期的な株価の変動に一喜一憂することなく、将来を見据えてじっくりと資産を育てる長期投資の考え方が日本の個人投資家の間に深く浸透してきたと実感します。かつてのような一獲千金を狙う投資ではなく、制度を賢く利用して賢実に未来へ備える姿勢は、非常に素晴らしい傾向だと言えるでしょう。年間での資金流入額が100億円を突破した注目の上位2本を見ても、今の投資家がどのような視点で大切な資金を託すファンドを選んでいるのかが、実によく見えてきます。

堂々の第1位に輝いたのは、2019年09月24日に新しく設定された「優良好配当・日本株式ファンド」でした。そして第2位の「東京海上・ジャパン・オーナーズ株式オープン」は、経営者や創業家の持ち株比率が5%以上のいわゆるオーナー企業に着目して投資するユニークな投資信託です。独自の経営視点を持つトップが率いる企業は業績も安定しやすく、2018年から継続して高い人気を誇っています。圧倒的な好成績を背景に、2019年単年だけでも34%という驚異的な上昇を記録しました。

一方で、特定の指数と同じ値動きを目指すインデックス型投資信託は、利益確定の売りに押されて解約が目立つ結果となっています。しかし、上位に食い込んだ4本のインデックスファンドはすべてつみたてNISAの対象商品でした。一般的な投資信託は株価上昇時に売却されがちですが、自動的に毎月買い続ける積み立て設定であれば、解約されるリスクが非常に低くなります。定期的な買い付けによる継続的な資金の流入が、ファンド全体の規模をしっかりと下支えしたと推測できるでしょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました