阪神大震災から25年!子供の心のケアを行う「神戸レインボーハウス」の取り組みと全国へ広がる遺児支援の輪

1995年1月17日に発生した阪神大震災から25年が経過しました。この未曾有の災害は多くの尊い命を奪い、突如として親を失った子供たちも570人以上にのぼります。そんな遺児たちの深い悲しみに寄り添い、精神的な負担を軽減するための専門的な施設が「レインボーハウス」です。震災という巨大なトラウマを抱えた子供たちが、孤立せずに安心して過ごせる環境づくりが、今もなお各地で続けられています。

あしなが育英会は、震災から4年が経過した1999年に「神戸レインボーハウス」を兵庫県神戸市東灘区に建設しました。ここでは月に2回ほど子供たちが集まり、お互いに交流を深めています。大切な人を失ったことによる心理的な痛みを和らげる「心のケア(グリーフケア)」を目的としており、専門知識を持ったスタッフやボランティアが運営を支えているのです。悲しみを無理に抑え込むのではなく、自然に表現できる環境が整えられています。

ここで行われている支援の基本は、子供たちと一緒に全力で遊び、彼らの言葉にじっくりと耳を傾けることです。2003年からは震災遺児だけでなく、病気や事故など様々な理由で親を亡くした子供たちも受け入れるようになりました。これまでに延べ2万6000人もの遺児たちがこの場所を利用しています。かつて震災遺児として通っていた兵庫県三田市に住む29歳の会社員、福井友利さんも「素の自分でいられて安心できる空間だった」と語っていました。

SNS上でもこの取り組みに対して「子供にとって同じ境遇の仲間と出会える場所は本当に大切」「ただ話を聞いてくれる大人がいるだけで救われる」といった、共感と支持の声が多数寄せられています。家庭でも学校でもない、第三の居場所が持つ意味は非常に大きいと言えるでしょう。誰にも言えない不安を打ち明けられる場所があることは、傷ついた子供たちが再び前を向いて歩き出すための、確かな原動力になっているに違いありません。

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東日本大震災を経て全国へ加速するグリーフケアのネットワーク

2011年3月11日の東日本大震災では、約1800人もの震災孤児・遺児が生まれ、日本中で大きな衝撃が走りました。これを契機に、神戸で培われた支援のノウハウを全国へ波及させる動きが急速に強まります。悲嘆に暮れる人を心理的に支える専門体制の重要性が改めて見直され、2012年には宮城県仙台市に子供のケアに特化したNPO法人「子どもグリーフサポートステーション」が発足しました。

さらに2019年9月には、茨城県水戸市にある常磐大などが中心となり、北関東エリアで初となるケア拠点を開設するに至っています。近年は日本各地で激甚化する自然災害が頻発しており、いつどこで甚大な被害が起きても不思議ではない状況です。広範囲に及ぶ被災地で孤立しがちな子供たちを迅速に救うためにも、地域に根差した支援ネットワークをあらかじめ構築しておくことが、今後の社会全体に求められる重要な課題となるでしょう。

筆者は、このレインボーハウスのような活動こそ、災害大国である日本において最も手厚く保護されるべき福祉であると考えます。インフラの復興には目に見える終わりがありますが、子供たちの心の傷を癒やすプロセスには終わりがありません。大人が彼らの心に寄り添い続けることこそが、真の復興に繋がります。一過性のブームで終わらせず、国や自治体、そして私たち市民が長期的にこの活動を支え、見守り続けていくべきです。

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