規格外野菜が絵本で大変身!宇都宮の企業が挑む、美味しくてやさしい食育のカタチ

普段スーパーに並んでいる整った形の野菜とは少し違う、ユニークな形をした「規格外野菜」。味は変わらないのに、その見た目だけで廃棄されてしまうことも少なくありません。そんなもったいない状況を食卓から変えようと、2020年1月30日、栃木県宇都宮市のウェブ制作会社「クレバーフレーバー」が心温まるプロジェクトをスタートさせました。

彼らが立ち上げたのは、規格外の野菜とオリジナルの絵本をセットにして販売する試みです。ウェブサイト「カジル」を通じて届けられるのは、単なる食材ではありません。野菜ができるまでの過程や、形が違っても変わらない美味しさを子どもたちに伝える、「食育」のきっかけとなる物語なのです。

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物語で伝える、野菜の「個性」と命の尊さ

「へんなやさいシリーズ」と名付けられたこの絵本は、ウェブデザインを手掛けるZENRYOKU、そしてイラストレーターの吉田ぴりから氏との共同制作で生まれました。第1弾として選ばれたのは、約3キログラムのニンジンと絵本のセット。価格は1600円で、手軽に家庭で楽しむことができます。

この絵本では、規格外の野菜を「変なもの」ではなく「個性的な存在」として描いています。読み聞かせることで、子どもたちの情操教育にも役立つのではないでしょうか。見た目だけで価値を決めず、中身の素晴らしさに目を向ける。そんな豊かな心を育むきっかけとして、この取り組みは非常に意義深いものだと感じます。

生産者と消費者をつなぐ新たな仕組み

SNS上でも「これなら子どもも楽しみながら野菜を食べられそう」「フードロスの問題を知るきっかけになる」といった期待の声が多く寄せられています。農家の方々が一生懸命育てた野菜が、形を理由に安く買い叩かれたり捨てられたりするのは、やはり悲しいことですよね。

私自身、このプロジェクトは非常に先進的なアプローチだと思います。ただ「捨てないで」と訴えるのではなく、物語というフィルターを通すことで、食べる側も楽しみながら生産者を応援できる仕組みを作った点は素晴らしいです。栃木県のニンジン農家と連携したこの試みは、今後他の作物にも広がる予定だそうです。

規格外野菜を「もったいない」から「個性的で面白い!」へと変換するこの動きが、食卓のスタンダードになる未来もそう遠くないかもしれません。私たち消費者が選ぶことで、農家の所得向上にもつながるこの素敵な循環。まずはニンジンから、皆さんの家庭でも始めてみてはいかがでしょうか。

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