2019年06月27日に発表されたデータによると、埼玉県の鉱工業生産指数が2019年4月分として、前月比で7.6%もの大幅上昇を記録しました。この指数は、県内の鉱業と製造業の生産活動の状況を示す重要な経済指標であり、2015年を基準(100)とした季節調整済みの数値は100.6に達しています。前月を上回るのは実に2カ月ぶりということもあり、県内経済の回復基調を示す明るいニュースとして注目されています。
今回の力強い上昇は、特に主要産業の好調に支えられています。全23業種のうち、過半数に近い11業種で生産が増加しており、その中でも顕著な伸びを見せたのが、「生産用機械工業」と「輸送機械工業」です。生産用機械工業には、いまや世界的な需要が高まる半導体製造装置などが含まれており、デジタル化の波に乗る産業界の活発な投資意欲が反映されていると見てよいでしょう。また、日本の基幹産業である輸送機械工業では、乗用車や自動車エンジンなどの生産が大きく伸びており、国内外の自動車市場の堅調さがうかがえます。
この生産活動の活発化に伴い、製品の売れ行きを示す出荷指数も好調です。4月の出荷指数は100.9となり、こちらも前月比で7.0%の上昇を達成し、6カ月ぶりに前月を上回りました。つまり、単にモノを作っただけでなく、実際にそれらが市場に送り出され、需要に応えている状況が明確になったと言えるでしょう。生産と出荷がそろって伸びている事実は、経済活動の健全な循環を示しており、非常にポジティブに評価すべき点だと考えます。
一方、注目すべきは在庫の動向です。製品の売れ行きが良くなると在庫は減る傾向にありますが、4月の在庫指数は92.3を記録し、3カ月ぶりに低下しています。これは、需要に見合った供給がなされている証拠とも解釈でき、過剰在庫による生産調整の懸念が薄いことを示唆しています。SNSなどでも、「埼玉の製造業、やっぱり強いな」「半導体関連の伸びは期待できる」といった、この景気回復への期待感を示すコメントが多く見受けられました。この勢いを維持し、県内経済がさらに成長していくことに大いに期待したいところです。
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