【ジョブズが惚れたアニメスタジオ】ピクサー伝説の裏側をCFOが告白!「成果なきプロ集団」からCGアニメの牙城を築いた戦略

2019年5月29日付のコラムが紹介したのは、CGアニメーションの金字塔、ピクサー・アニメーション・スタジオを黎明期から支えた元最高財務責任者(CFO)、ローレンス・レビー氏の著書『The Business of Platforms』です。スティーブ・ジョブズ氏のアップルでの成功と並び称されるピクサーですが、その華々しいブランドの裏側には、想像を絶する苦闘があったことが、レビー氏の冷静な筆致で克明に記されています。

レビー氏が経営に参画した当初のピクサーは、技術力は高かったものの、まさに**「成果なきプロ集団」とも言うべき状態だったとされています。IPO(株式公開)に向けて道のりは遠く、企業分析をすれば悪い側面が多く見えたというのです。しかし、ジョブズ氏とレビー氏の二人は、この困難な状況下でも、ピクサーを単なる制作スタジオではなく、「ブランド」**として確立していくことを強く願っていました。SNS上では当時、「ピクサーも最初は苦労していたのか」「ジョブズのビジネスへの執念がすごい」といった、成功物語の裏側に対する関心が寄せられていました。

レビー氏の著書を読むと、ピクサーがディズニー傘下に入った今でもその輝きを保ち続けている理由が理解できます。それは、ジョブズとレビー氏がビジネスに賭けた熱意と、ブランドの価値を何よりも重視した戦略論にあります。彼らは、ライバルを駆逐し、市場支配力を保つことが収益の源泉であることを熟知し、時に露骨な契約やM&Aによって成長を追求しました。

コラムニストとしての私の意見ですが、アニメについては一日の長があるはずの日本が、ピクサーにあっという間に抜かれてしまったという現実は否定できません。ピクサーの成功は、単にCG技術が高かったからではなく、**「プロ集団を成果に結びつけるマネジメント」と、「ブランド価値の徹底的な追求」**というビジネス戦略がジョブズ氏のリーダーシップのもとで実行されたからです。この稀有な成功譚が、なぜ日本では生まれなかったのか。この著書は、日本のコンテンツ産業が抱える課題を深く考えさせられる、貴重な読書体験となるでしょう。

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