🇹🇭タイ政界の新たな幕開け! プラユット首相続投へ向けた連立政権の行方と下院の激論【2020年6月最新情報】

2020年6月3日時点、タイの政界は、軍事政権から民主的な民政(みんせい)への移行を目前に控え、新たな局面を迎えています。この動きの中心にいるのは、軍政を主導してきたプラユット・チャンオチャ首相。彼を支持する親軍政党(しんぐんせいとう)「国民国家の力党」が、連立政権樹立へ向けて大きく前進しました。

長らくタイの二大政党の一角を担ってきた中堅政党の民主党(みんしゅとう)が、6月4日に党会合を開催し、親軍政党を中心とする連立政権への参加を正式に決定いたしました。これにより、すでに合意していた「タイの誇り党」をはじめとする中小政党も含めた連立与党は、下院(衆議院にあたる議会)の定数500議席のうち、254議席を確保する見込みです。これは、過半数となる250議席をわずかに上回る水準です。

スポンサーリンク

🗳️首相続投は確実視!組閣と民政移行の行方

連立政権の枠組みが固まったことで、6月5日に実施される予定の首相指名選挙(しゅしょうしめいせんきょ)では、プラユット氏の続投が確実視されています。この選挙は、下院議員と、軍政によって事実上指名された上院(参議院にあたる議会、定数250)の議員、合わせて750名が投票し、過半数となる376票を得た候補者が選出されます。上院の議員全員がプラユット氏に投票するものと見られているため、下院での支持を得ることで、プラユット氏の再選は揺るぎないものとなるでしょう。

プラユット首相は、6月中旬頃までに組閣(ないかくのじんじ)を完了する見通しです。この新内閣が発足した時点で、国を動かしてきた軍の組織である国家平和秩序評議会(こっかへいわちつじょひょうぎかい、NCPO)が解散し、名実ともに民政へと移行することになるのです。しかしながら、新政権は軍政時代の政策を引き継ぎますが、これまでのように軍のトップの一存(いちぞん)だけで国政を運営することはできなくなります。

この軍政から民政への移行は、タイ政治の大きな一歩です。しかし、軍政下でプラユット氏が持っていた、行政・立法・司法のいかなる命令も下せるという強権(きょうけん)は失われることになります。これまでの強力なリーダーシップで政策を推し進めてきた手法が通用しなくなるため、連立相手との協力が不可欠となるでしょう。

🤝連立政権の綱渡り!閣僚ポストを巡る攻防

連立政権の樹立は、各党への閣僚ポストの配分を巡る駆け引きが焦点となります。親軍政党は下院で過半数をわずかに超える議席数にとどまっているため、連立相手となる各政党の意向を十分に尊重し、配慮(はいりょ)する必要があるのです。

特に注目すべきは、今回の総選挙で大敗したものの、党勢回復(とうせいかいふく)を目指す民主党の動向です。同党は、選挙公約に掲げた農家の所得保障制度を実現するため、農相(のうしょう)や商務相(しょうむしょう)といった重要ポストを強く要求している模様です。また、連立に加わる「タイの誇り党」も、国民の健康と生活に直結する保健相(ほけんしょう)や運輸相(うんゆしょう)といったポストを求めていると報じられています。

SNSでも、「民主党が連立入りで要求しているポストは、国民の生活に直結する重要なものばかりだ」「連立内でのポスト争いが、今後の政策運営にどう影響するのか心配だ」といった、期待と懸念が入り混じった反響が見受けられます。

🔥下院議会は激しい論戦へ!政権運営の「安定」は確保できるのか

新政権にとって最大の課題は、国会(こっかい)運営の安定性でしょう。法案を審議する下院では、連立与党の議席が254議席と、かろうじて過半数を上回るに過ぎません。これに対し、プラユット政権に強く反対する野党は、第1党となったタクシン派(タクシン・シナワット元首相を支持する勢力)のタイ貢献党を中心に246議席を押さえています。与野党の議席差はわずか8議席という、極めて拮抗した状態です。

この状況は、国会内で与野党(よやとう)が激しい論戦を繰り広げることを予感させます。特に、予算案といった国の財政に関わる重要法案の審議では、連立与党の足並みが少しでも乱れれば、法案が否決(ひけつ)される可能性も出てくるでしょう。タイの政界では、議員の引き抜き(ひきぬき)や造反(ぞうはん)が頻繁に発生することでも知られており、この不安定な議席構成は政権運営に大きなリスクを伴うと考えられます。

ラムカムヘン大学のスクム元学長は、「法案が議会で否決されてしまうような事態になれば、プラユット首相は辞任(じにん)するか、議会の解散(かいさん)を迫られることになるでしょう」と、政権の不安定さを指摘しています。この緊迫した状況を鑑みるに、タイ政界を長期的に安定させるには、下院で270~280議席程度の確固たる勢力が必要との見方もあり、現在の連立政権は綱渡り(つなわたり)のような運営を強いられることになるでしょう。

私個人の意見として、今回の民政移行は、タイが真の民主主義(みんしゅしゅぎ)へと進むための試金石になると感じています。軍政という強権的な体制(きょうけんてきたいせい)から、議会での対話と協調が求められる体制への転換は、国民にとっても政治家にとっても大きな挑戦です。与党が少数派の意見にも耳を傾け、連立内での意思決定プロセスを透明化することが、政権の安定と国民の信頼獲得に繋がる唯一の道だと確信しています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました