世界中で猛威を振るい始めている新型コロナウイルスですが、私たちの身近な移動手段にもその影響が広がりを見せています。アメリカのライドシェア最大手であるウーバー・テクノロジーズが、メキシコ国内において約240件ものユーザーアカウントを一時的に停止したことが明らかになりました。これは感染症のさらなる拡大を食い止めるための、極めて異例かつ迅速な予防措置と言えるでしょう。
今回の騒動の発端となったのは、2人のウーバー運転手が新型ウイルスに感染した疑いのある乗客を運んだ可能性がある、という衝撃的な情報でした。運営側はこの報告を深刻に受け止め、該当する車両をその後に利用した他の乗客やドライバーの特定に急ぎ動いたのです。二次感染のリスクを最小限に抑えるために、同じ車を共有した人々のアプリ利用を一時的に制限する決断を下しました。
ここで注目される「ライドシェア」とは、一般のドライバーが自家用車を使って乗客を目的地まで送迎する、アプリを活用した革新的な移動サービスを指します。SNS上ではこの対応に対し、「ウーバーのデータ追跡力による素早い隔離対応は素晴らしい」「いざという時の安心感が違う」と、テクノロジーを用いた迅速な水際対策を評価する声が続々と上がっていました。
一方で、ネット上には「自分のアカウントが突然止まったらパニックになる」「公共交通機関としてのプライバシーの壁はどうなるのか」といった、困惑や不安を隠せないユーザーの意見も散見されます。利便性と安全性のバランスをどう取るかという、現代のデジタル社会が直面する新たな課題が浮き彫りになった格好です。
2020年2月4日に発表されたこのニュースは、シェアリングエコノミーの時代における感染症対策のあり方に一石を投じました。筆者の視点としては、事後検証が容易なアプリ決済だからこそ、今回の濃厚接触者の特定がスムーズに進んだのだと感じています。企業が利益だけでなく公衆衛生の安全を最優先に動いた姿勢は、今後のテック企業の模範となるべき素晴らしい英断です。
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