2019年12月20日、福岡の街が熱い視線に包まれています。「人とクルマがつながる未来」を合言葉に、待ちに待った「福岡モーターショー2019」がいよいよ開幕を迎えました。九州に拠点を置くトヨタや日産といった世界的メーカーが一堂に会し、最新の電気自動車や自動運転技術を搭載したコンセプトカーを惜しみなく披露しています。会場は、これからのモビリティ社会がどう変化していくのかを見届けようとする熱気で溢れかえっているようです。
今回の大きな見どころは、自動車業界に大変革をもたらすとされる「CASE」という波が、ここ九州の地にも本格的に押し寄せている点でしょう。CASEとは、通信でつながる「コネクテッド」、人手を介さない「自動運転」、所有から利用へ移る「シェアリング」、そして排ガスを出さない「電動化」の頭文字を取った造語です。SNSでは「未来が現実味を帯びてきた」「九州の製造業の底力を感じる」といった、期待感に満ちた声が次々と投稿されています。
未来を走るコンセプトカーと変幻自在な技術の粋
メイン会場となるマリンメッセ福岡など3つの拠点には、二輪車を含め約200台もの最新車両が集結しました。中でも注目を浴びているのが、スズキが出展したプラグインハイブリッド車「WAKUスポ」です。なんとスイッチ一つで車体形状が変化するという驚きの機能を備えており、世代を超えて楽しめる工夫が凝らされています。外部充電が可能で環境負荷も少ないこの一台は、まさにワクワクする未来の乗り物を体現していると言えるでしょう。
また、日産自動車が提案する「ニッサン IMk」も、EV(電気自動車)の新たな可能性を示しています。軽自動車サイズでありながら、最新の運転支援システムを搭載しており、都市部でのスマートな移動を予感させるデザインです。こうした最先端の技術を目の当たりにすると、かつての「単なる移動手段」としての車が、生活を豊かに彩るパートナーへと進化していることを痛感します。編集部としても、この進化のスピードには驚きを隠せません。
AIと自動運転が変える、九州の公共交通と街のカタチ
車は個人の所有物としてだけでなく、公共交通のあり方をも劇的に変えようとしています。サテライト会場のマリノアシティ福岡では、高速バス大手WILLERによる自動運転バスの試乗会が実施されました。フランス製の車両が障害物を自ら検知し、滑らかに旋回する様子はまさに近未来の光景です。運転手不足などの課題を抱える地方都市にとって、こうした自律走行技術は、人々の移動を支える救世主となる可能性を秘めているのではないでしょうか。
一方、西日本鉄道が展開するAI活用型バス「のるーと」の存在も見逃せません。これは利用者がスマホアプリで予約すると、AIが最適なルートをリアルタイムで算出し、オンデマンドで迎えに来てくれる画期的な仕組みです。2020年度には運行エリアの拡大も予定されており、効率的な交通インフラとしての期待が高まっています。必要な時に必要な場所へ。無駄を省き、利便性を追求したこのシステムこそ、現代社会が求めるスマートな解決策だと私は確信しています。
2019年12月23日までの4日間にわたり開催される今回のショーは、前回を上回る15万人の来場が見込まれています。単なる展示会に留まらず、私たちのライフスタイルそのものを再定義するきっかけになるはずです。自動車産業の集積地である九州から発信されるこの「未来の鼓動」を、ぜひ会場で体感してみてください。技術が人々の幸福に直結する、そんな素晴らしい時代の幕開けを、今まさに目撃しているのかもしれません。
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