お金の使いどころに悩む現代人にとって、国の経済動向は無視できない重要トピックです。総務省が2020年1月13日に発表した2019年11月度の家計調査によると、2人以上の世帯における消費支出は27万8765円となりました。物価の変動を考慮した「実質消費支出」で見ると、前年の同じ月と比べて2.0%減少しています。2カ月連続のマイナスという結果に、ネット上でも「やっぱり財布の紐が固くなるよね」といった共感の声が目立ちます。
しかし、今回の結果は決して悲観的なものばかりではありません。前回の増税直後にあたる2014年5月には8.0%もの大幅な落ち込みを記録していましたが、それに比べると今回はかなり緩やかな減少に留まっています。SNSでは「キャッシュレス還元のおかげで、思ったより買い物を楽しめている」という前向きな意見も散見されました。買い控えの波は、私たちの想像よりも穏やかに推移していると言えそうです。
総務省の見解によると、増税直前の駆け込み需要による反動は一部に残るものの、娯楽関連の耐久財や食料品にはすでに回復の兆しが見られます。前月比で見ると2.6%の増加へと転じており、これは非常に明るい材料でしょう。ここで出てくる「実質消費支出」とは、物価が上がったり下がったりした影響を取り除き、実際に購入したモノやサービスの量がどれだけ変化したかを測る、経済の体感温度を示す大切な指標です。
内訳に目を向けると、エアコンをはじめとする家庭用家電が苦戦を強いられました。さらに記録的な暖冬の影響により、冬用の衣料品があまり売れなかったことも響いています。スマートフォンの通信料金が下がったことも支出減の要因ですが、これは家計にとっては嬉しい変化と言えるでしょう。一方で、自宅での時間を充実させるためのパソコンや、日々の生活に欠かせない食料品の購入は、むしろ増加傾向にあります。
総務省は「増税による急激な落ち込みからは、順調に抜け出しつつある」という分析を示しました。こうした結果から、消費者は闇雲に節約しているのではなく、必要なものとそうでないものを賢く見極めているのだと感じます。サラリーマン世帯の支出も前年同月比1.4%減と持ちこたえており、日本経済の底堅さがうかがえます。賢い選択をする知恵こそが、これからの時代を生き抜く鍵になるでしょう。
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