九州フィナンシャルグループの未来戦略!笠原慶久社長が語る地銀統合のリアルとクラウドファンディングへの挑戦

2015年10月に肥後銀行と鹿児島銀行が統合して誕生した九州フィナンシャルグループ(FG)は、発足から4年以上が経過しました。地方銀行の統合では主導権争いが懸念されがちですが、同グループでは強固な信頼関係のもとで計画を上回る統合効果を上げています。すでに広報や財務の一本化を達成しており、今後は監査やリスク管理といったバックオフィス部門の統合へ向けて舵を切る方針です。

代表権を持つ2名が各子銀行の頭取を兼務する体制を敷くことで、上場企業としての統制力と、熊本・鹿児島に根差した各行の自立性を絶妙に両立させています。しかし、マイナス金利の長期化などの影響もあり、2021年3月期までの中期経営計画の目標に対して、業績面では厳しい現実に直面しています。市場からの厳しい評価を真摯に受け止め、株価を意識した自社株買いを行うなど、攻めの姿勢を崩していません。

こうした状況を打開する一手として、2020年2月には大手事業者と共同でクラウドファンディング(CF)の新会社を設立します。これは成果に応じた配当を行う「ファンド型」を中心とし、農業や観光といった不確実性の高い地場産業を支える新しい仕組みです。従来の銀行融資という間接金融の枠組みを超え、投資家の熱い想いが乗った「意思ある資金」を直接集める試みは、地方創生の新たなモデルケースになるでしょう。

さらに、国連が提唱する持続可能な開発目標である「SDGs」への取り組みも本格化させています。単に利益だけを追い求める経営はもはや過去のものであり、環境問題や格差社会といったグローバルな課題に地域金融機関として本気で向き合う姿勢を示しています。SNS上でも「地銀がCFに本腰を入れるのは面白い」「地域のイノベーションを後押ししてほしい」といった期待の声が寄せられています。

激動の金融界において、地域の個性を守りながら最先端の金融サービスを柔軟に取り入れる九州FGの戦略は、非常に先進的です。これからの地銀は、ただお金を貸すだけの存在から、地域の魅力をプロデュースする存在へと脱皮する必要があります。リスクを恐れずに多様な資金調達の選択肢を提供する今回の挑戦は、他地域の地方銀行にとっても大いなる希望の光となるに違いありません。

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