【新型コロナ】ツアーバス運転手が感染…閉鎖空間のリスクとバス業界が直面する緊迫のウイルス予防対策最前線

世界中で緊張が高まっている新型コロナウイルスですが、国内でも新たな局面を迎えています。驚くべきことに、新しく感染が確認された患者は、長時間を乗客と同じ車内で過ごすツアーバスの運転手でした。車内という空気の入れ換えが難しい閉鎖空間(密閉されて換気が不十分な場所)を共有していた事実に、交通業界には大きな衝撃が走っています。ネット上でも「毎日バスを使うから人ごとではない」「運転手さんは逃げられないから本当に気の毒」といった、不安や同情の声が瞬く間に広がっている状況です。

中国からの観光客を多く乗せる大阪府泉佐野市のバス会社では、担当者がかつて猛威を振るった重症急性呼吸器症候群(SARS)の流行期を思い出し、危機感を募らせています。当時は2002年から2003年にかけて世界的大流行となった感染症ですが、今回の新型肺炎の勢いはそれを彷彿とさせます。「いよいよ危機が目の前まで差し迫ってきて恐怖を感じる」というのが、現場の本音でしょう。こちらの会社では2020年1月中旬ごろから、乗客のために車内へ手の消毒薬を設置し始めました。

しかしながら、現場では「この対策だけで本当にウイルスを防ぎきれるのだろうか」という、確証の持てない苦悩も渦巻いています。目に見えない脅威に対して、手探りで防御策を講じるしかないもどかしさが痛いほど伝わってきます。一方で、関西国際空港からの連絡バスを運行する関西空港交通は、さらに踏み込んだ具体的な対策を打ち出しました。乗務員へのマスク支給はもちろんのこと、これまで月1回だった車両の外側を衛生的に保つ消毒作業を、2020年2月から月2回へと倍増させる方針を決定しています。

同社の担当者は、これは一社だけの問題ではなく、バス事業者全体が一致団結して真剣に向き合うべき重大な課題であると強調されました。SNS上でも「公共交通機関の消毒強化は本当にありがたい」「国を挙げてサポートしてほしい」といった、業界の取り組みを応援する意見が多数寄せられています。私たちは毎日、何気なく乗り物を利用していますが、移動を支える現場の奮闘があってこそ日常が成り立っているのだと痛感させられるでしょう。

筆者の視点として、今回の事態は一過性のニュースとして片付けるべきではないと考えます。最前線で働く交通インフラの従事者を感染リスクから守ることは、社会全体の安全を維持することに直結するからです。手洗いやマスク着用といった個人の予防を徹底することはもちろん、企業や行政が一体となって現場の対策をバックアップする仕組み作りが、今まさに急務となっています。みんなでこの難局を乗り越えていきましょう。

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