新型肺炎の感染拡大という世界的な不安が広がる中、2020年01月29日の東京株式市場では、投資家の間で慎重な姿勢が急速に強まっています。これまでは市場全体に楽観的なムードが漂っていましたが、足元では独自の強みを持つ企業しか選ばれない「二極化」が鮮明です。
SNS上でも「これからは業績が裏付けされた企業しか生き残れない」「一見良さそうな銘柄でも、決算が少しでも悪いと暴落するから怖い」といった、警戒感に満ちた声が多数上がっています。まさに期待だけで株価が上がる時代は終わり、企業の真の実力が試される局面を迎えているのです。
現在は多くの企業が2019年04月から12月までの決算を発表する重要な時期ですが、プロの投資家たちも慎重に見極める姿勢を崩していません。企業の業績が本当に底を打ったのか、それとも悪化が長引くのかを判断できるまでは、うかつに手を出せないのが本音でしょう。
こうした不透明な状況下で買いを集めているのが、特定の市場で圧倒的なシェアを誇る企業や、熱狂的なファンを持つ「堅実銘柄」と呼ばれる存在です。例えば、手術衣で首位のホギメディカルや、在宅勤務の普及で需要が高まるキヤノンマーケティングジャパンなどが株価を伸ばしています。
さらに、歴史ゲームで根強いファンを掴んでいるコーエーテクモホールディングスも、その安定した顧客基盤が評価されて購入されています。新型肺炎が世界経済に与える悪影響が懸念される今、投資家たちは夢を追うのをやめ、目の前の確かな収益力に目を向け始めているのです。
しかし、現在の市場はそうした堅実な企業に対しても、非常に厳しい評価を下しています。2020年01月28日に最高益の決算を発表したIT企業のオービックでさえ、翌日の取引では一時6%も株価を下げる事態となりました。これは市場の期待が高すぎたためです。
また、日本電産は経営トップが「業績は底を打った」と発言したものの、株価は一時的に売りに押される展開となりました。以前のように将来の成長性だけで買われることはなく、投資家は「今期の下方修正」という冷酷な現実に過敏に反応していることが分かります。
このような厳しい環境だからこそ、私は今こそ「隠れた実力派企業」を探す絶好のチャンスだと考えています。景気に左右されやすいと思われている分野でも、実はアパレル向けの新事業などで安定した収益を生み出している、ヤマシンフィルタのような企業がその好例です。
中国市場が春節の休みを2020年02月02日まで延長するなど、先行きが見通せない時こそ、外部の騒音に惑わされない独自の強みを持つ企業が輝きます。これからの株式投資は、単なるブームに乗るのではなく、本物の収益力を見抜く知性が何よりも求められるでしょう。
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