現代の日本は、空前絶後のフィットネス熱に包まれています。数年前に「ライザップ」が劇的な肉体改造を掲げて火付け役となり、今や街中には24時間いつでも利用できるトレーニングジムが乱立するようになりました。ジムの常連たちが愛飲するプロテインも手頃な価格になり、誰でも簡単に手に入る環境が整っています。自宅用の運動グッズも飛躍的に売り上げを伸ばしており、書店の棚には数多くの関連書籍がずらりと並んでいる状態です。
さらに、公共放送であるNHKが『みんなで筋肉体操』という番組を制作して放送するほど、このブームは社会現象化しています。SNS上でも「今日の筋トレ報告」や「おすすめのプロテイン」といった投稿が毎日数多く飛び交っており、筋肉への関心は高まる一方です。しかし、そんな熱狂の最中にある2020年2月3日、書店の片隅でこれまでの常識を覆すような、実に刺激的な文言が躍る一冊の書籍が注目を集めています。
その本の表紙には、たくましい筋肉を誇るイラストとともに「ジム通いはムダ、プロテインは不要」という驚きの言葉が記されていました。本のタイトルは『プリズナートレーニング』。思わず手に取ってページをめくってみると、著者のポール・ウェイド氏は、なんと20年以上もの過酷な監獄生活を生き抜いてきた本物の囚人だったのです。彼が刑務所という極限の環境で実践し、体系化した驚異の鍛錬法がそこにありました。
本書が強く提唱しているのは「自重力トレーニング」というメソッドです。これはバーベルや専用のマシンを使い、筋肉へ過剰な負荷をかける従来の方法とは一線を画します。自分の身体の重さだけを利用して鍛えるため、関節や筋肉に無理な負担をかけず、人間が本来持っている真の強さを手に入れられるのが最大の特徴でしょう。器具が一切いらない手軽さも、現代人にとって大きな魅力と言えます。
この自重力トレーニングの歴史は非常に古く、実は古代ギリシャ時代に考案されたものです。器具のない刑務所という閉ざされた世界だからこそ、この伝統的な手法が現代まで脈々と受け継がれてきました。ハリウッド映画でも、囚人が独房で黙々と肉体をいじめている場面がよく登場しますが、あれらもすべてこの鍛錬法です。道具に頼らずとも、驚くほどの肉体美を作り上げることができる証明でしょう。
映画の中で囚われの身でありながら、見事なまでに肉体を鍛え上げた有名な女性キャラクターといえば、映画『ターミネーター2』のサラ・コナーが思い浮かびます。彼女の引き締まった無駄のない美しさは、まさに自重力によって作られた究極の芸術と言えるかもしれません。ここで私から、この流行に一石を投じる本書へ、次のようなキャッチフレーズを捧げたいと思います。
「あなたもサラ・コナーになろう」。現代の筋トレは、高い会費を払ってジムに通い、人工的な栄養素を摂取することが正義とされがちですが、本当に大切なのは自分の肉体と向き合うことではないでしょうか。ネット上でも「家でできるから最高」「目から鱗が落ちた」と絶賛する声が相次いでいます。道具に縛られない野生の強さを目指し、今日からあなたも自分自身の重みで未来を変えてみませんか。
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