【日本ワインの聖地誕生】メルシャンが長野・上田に「椀子(まりこ)ワイナリー」を開業へ!シェア4%からの逆襲なるか

ワイン愛好家の皆さんに、とっておきの朗報です。2019年5月28日、キリンホールディングス傘下のメルシャンが、国内で3カ所目となる新たな醸造所をオープンすると発表しました。その名も「シャトー・メルシャン 椀子(まりこ)ワイナリー」。場所は、日本有数のワイン用ブドウの産地として知られる長野県上田市です。

開業予定日は秋風が心地よくなり始める9月21日。これまでも同社の「椀子ヴィンヤード(ブドウ畑)」は高品質なブドウを生み出すことで知られていましたが、ついにその畑の真横でワインが醸造されることになります。畑からグラスまでが直結する、夢のような施設の誕生に胸が高鳴ります。

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「見せる」工場で、五感を刺激する体験を

新設されるワイナリーは2階建てで、延べ床面積は約1460平方メートルという広さを誇ります。特筆すべきは、その開放的な設計でしょう。施設内はガラス張りになっており、訪れた人は醸造設備や作業風景を間近で見学できるのです。単に飲むだけでなく、「造り手の情熱」を目の当たりにできる仕掛けと言えます。

2階にはテイスティング用のカウンターや販売スペースが設けられ、眼前に広がる広大なブドウ畑を眺めながら、そこで生まれたばかりのワインを味わうことができます。初年度は5000ケースの生産を計画しており、メルローやシラー、ソーヴィニヨン・ブランといった品種が、この地のテロワール(土地の個性)を纏った極上の1本へと生まれ変わるのです。

「日本ワイン」シェア4%の壁を越えろ

しかし、華やかな話題の裏には、日本ワインが抱える厳しい現実もあります。事業方針説明会で長林道生社長が指摘した通り、日本国内で流通するワインのうち、国産ブドウを100%使用して国内で醸造された「日本ワイン」の構成比は、いまだ4%強に過ぎません。

だからこそ、メルシャンは「切磋琢磨しながら業界をリードする」と意気込みます。海外の安価な原料を使った「国産ワイン」とは一線を画し、日本の土地と技術の結晶である「日本ワイン」の価値を底上げする。今回の新ワイナリーは、そのための重要な戦略拠点となるはずです。

SNSで広がる期待と筆者の視点

この発表を受け、SNS上では早くも「椀子のブドウはレベルが違うから期待大」「秋の連休は長野へのワイン旅で決まりだな」「畑の中で飲むワインなんて最高に決まってる」といった、完成を待ちわびる声が溢れています。年間2万~3万人の来場者が見込まれており、観光資源としてのポテンシャルも計り知れません。

私自身、ワインは単なるお酒ではなく、その土地の文化や風土を味わうものだと考えています。ブドウが育ったその場所で、醸造の息吹を感じながらグラスを傾ける体験は、消費者の意識を大きく変えるでしょう。長野から世界へ、日本ワインの快進撃がここから始まることを期待してやみません。

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