アジの開きが高級魚に?深刻な漁獲減と回転ずし需要で卸値が5年で3割も高騰中!

日本の食卓や旅館の朝食に欠かせない「アジの開き」が、いま大きな転換期を迎えています。東京都中央卸売市場が発表した2019年9月27日時点のデータによりますと、アジの卸値は1キロあたり550円を記録しました。年間の平均卸値を振り返ると、この5年間でなんと3割も上昇しており、かつての大衆魚というイメージが揺らぎ始めています。

特に深刻なのが、朝食の定番である手のひらサイズの「小型アジ」の不足です。豊洲市場の担当者からも「極端な品薄状態にある」との悲鳴が上がっています。SNS上でも「干物が以前より小さくなった気がする」「朝食の主役が値上がりするのは辛い」といった困惑の声が広がっており、消費者の生活実感を直撃していることが伺えますね。

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食のトレンド変化が招いた「アジ争奪戦」の実態

価格高騰の背景には、複数の要因が複雑に絡み合っています。まず2019年10月末までの全国漁獲量は、前年の同時期と比較して1割も減少しました。一方で、回転ずしチェーンやアジフライ加工メーカーによる小型アジの需要が急速に高まっています。これまでは干物用が主流だったサイズを他業態と奪い合う形となり、原料の確保は困難を極めているのです。

さらに、国内産の不足を補ってきた輸入ルートにも異変が起きています。主要な産地である韓国において、水産資源を枯渇させないための「資源保護」を目的とした漁獲規制が旬の時期に実施されました。この影響で韓国からの仕入れ値は、例年の1.5倍から2倍という異例の安値ならぬ高値で推移しており、干物業者の経営を強く圧迫しています。

静岡県沼津市の専門店では、一人前の朝食に最適な70グラムから90グラムの良質な個体が手に入らないため、大きめのアジやホッケで代用する工夫を凝らしているそうです。個人的には、アジが「高嶺の花」になるのは寂しい限りですが、資源保護と食文化の両立を考えるべき時期に来ているのかもしれません。私たちが当たり前に食べてきた一皿の価値を、今一度見直す必要がありそうです。

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