高知県宿毛市が誇る希少な柑橘、「直七(なおしち)」が、そのさっぱりとした魅力で全国の注目を集め始めています。この特産品を巡る動きとして、直七の加工食品を製造し、宿毛市に製造拠点を構える「直七PJ」(大阪市)が、大手酒造メーカーの大関と提携し、OEM(相手先ブランドによる生産)供給を開始しました。これにより、直七の美味しさが、これまで以上に多くの人々の口に届くことになりそうです。
「直七」とは、徳島県の「すだち」や大分県の「かぼす」と同じ香酸柑橘(こうさんかんきつ)の一種です。この柑橘が特に優れている点は、酸味が強いにもかかわらず、トゲが少なくまろやかな風味を持っている点にあります。この上品で爽やかな味わいが、様々な食品や飲料の素材として非常に高く評価されています。直七PJは、この直七の魅力を全国に伝えるために、積極的なOEM戦略を展開しています。
今回、大関が直七PJから供給を受け、2019年6月24日から全国で販売を開始するのが、リキュールの新商品「わが家のレモンサワーの素 直七ブレンド900ミリリットルはこ詰」です。希望小売価格は1,166円(税込)と設定されています。醸造用アルコールをベースに、レモン果汁と直七果汁を絶妙なバランスでブレンドしている点が特長です。このサワーの素を炭酸水で割ることで、より一層爽やかでキレのある味わいが楽しめることでしょう。猛暑が予想されるこの時期に、まさにぴったりの商品が登場したと言えます。
直七PJは、2015年に酒類・食品卸の喜多本店(大阪市)によって設立されました。設立の背景には、宿毛市からの「直七の販路を拡大したい」という熱い相談があったのです。これまでに、カゴメの野菜ジュースの原材料や、セブン-イレブン・ジャパンの菓子の素材など、大手企業の製品へ直七をOEM供給してきた実績があります。OEMという形を取ることで、自社でゼロから販売網を構築するよりも迅速かつ確実に、商品の知名度と流通量を拡大できるというメリットがあります。
この大関との大型コラボレーションは、直七の知名度を飛躍的に向上させる絶好の機会となるでしょう。私の見解では、直七の「まろやかな酸味」という個性は、既存のサワー市場に新しい風を吹き込み、サワー愛好家だけでなく、普段はあまりサワーを飲まない層をも惹きつける可能性を秘めていると思います。今後は、この大関製品のヒットを皮切りに、さらに多くのOEM供給先が広がり、高知の秘められた名産品「直七」が全国の食卓に欠かせない存在となることを期待しています。SNS上でも、「これは試したい」「直七って何?気になる」といった、新しい味への関心を示すコメントが多く見受けられ、注目度の高さがうかがえます。
コメント