メルカリがオリガミ買収を発表!メルペイの未来と株価急落から見るスマホ決済戦国の行方

2020年01月24日の東京株式市場において、フリマアプリ大手のメルカリの株価が大幅に続落しました。一時は前日比で6%も下落し、2019年01月以来の安値を記録する事態となっています。この株価急落の引き金となったのが、前日の2020年01月23日に発表された、スマートフォン決済サービスを手がけるOrigami(オリガミ)の買収報道です。市場はこの異例の買収劇に対し、期待よりも今後の収益性への懸念を強く滲ませています。

メルカリは2020年02月下旬を目処にオリガミの全株式を取得し、自社の「メルペイ」へ統合する計画を立てています。ここでいうスマホ決済とは、現金を使わずにスマートフォンの画面に表示されたQRコードなどで瞬時に支払いを済ませるシステムのことです。乱立する決済サービスの中で、今回の統合は利用者や加盟店を一気に拡大する狙いがあります。しかし、SNS上では「なじみのあるオリガミブランドが消えるのは寂しい」「これで決済戦国時代がさらに激化する」といった驚きと不安の声が渦巻いています。

市場が何よりも警戒しているのは、メルペイの先行きの不透明感でしょう。現在、スマホ決済市場ではソフトバンクグループの「PayPay(ペイペイ)」などが巨額の還元キャンペーンを仕掛け、顧客の囲い込みを猛烈に進めています。これに対し、ベンチャー企業であるオリガミは資金力で太刀打ちできず、大幅な赤字を出して苦戦を強いられていました。一方でメルカリ自身もメルペイの広告宣伝費が重荷となり、多額の赤字を計上しているのが現状です。

さらに、ヤフーとLINEの経営統合による巨大勢力の誕生も迫っており、業界のシェア争いは過酷さを極めています。こうした状況下で、苦しい舞台裏を抱える者同士が手を組んだとしても、劇的な収益改善に繋がるかは未知数だと言わざるを得ません。証券アナリストからも、今回の買収がメルカリにとって新たな赤字の要因になりかねないという厳しい指摘が相次いで発表されています。

筆者の視点としては、今回の買収は一見するとリスクが高く映りますが、メルカリが決済インフラの覇権を握るための「乾坤一擲の勝負」であると感じます。確かに、本業のフリマアプリでも競争が激化しており、スマホ決済との二兎を追うのは至難の業かもしれません。しかし、ここで引けば巨大資本に呑まれる未来が待っています。この果敢な挑戦が吉と出るか凶と出るか、メルカリの真価が問われる正念場を迎えていると言えるでしょう。

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