日産自動車が英国進出を発表した記念日!欧州拠点のサンダーランド工場が迎えるブレグジットという大きな転換点と今後の行方

今から数十年前に日本の自動車産業が大きく揺れ動いた記念すべき日をご存じでしょうか。1981年1月30日に日産自動車がイギリスへ乗用車工場を建設するという一大プロジェクトを公表しました。日本の大手自動車メーカーとしては初となるヨーロッパへの本格的な進出事例であり、当時は業界内外から絶大な関心を集めたのです。

しかし、その華々しい決定の裏側には数多くのドラマが隠されていました。事前調査によって稼働後およそ7年から10年間は赤字が続くという厳しい見通しが明らかになり、日産自動車の労働組合から猛烈な反発が沸き起こったのです。この激しい議論の影響によって、最終的な正式決定は1984年まで持ち越されることになりました。

そして1986年、イギリス北部に誕生したサンダーランド工場がついに組み立て生産を開始します。この拠点からは「プリメーラ」や、現地で「マイクラ」の名で親しまれている「マーチ」など、数々の名車が次々と世に送り出されていきました。現在では日産が世界で製造する車両の約1割にあたる年間約40万台を担う重要拠点です。

SNS上でもこの工場の歴史に対して「日本のものづくりが世界に認められた証」「ここで生まれた車に今も乗っている」といった、当時の熱気や愛着を感じさせる感動の声が多数寄せられています。現在は人気を集める多目的スポーツ車(SUV)や、次世代の電気自動車(EV)である「リーフ」などが主力として製造されています。

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EU離脱に揺れる自動車産業と日産サンダーランド工場が紡ぐ未来への課題

現在、このサンダーランド工場で生産される車両の約7割は、イギリスから欧州大陸へと輸出されています。これまでは「関税」という、国境を越えて商品を取引する際に課される税金が発生しなかったため、非常に円滑な経済活動が行われてきました。ところが、2020年1月末に予定されている英国のEU離脱が目前に迫っています。

この「ブレグジット」と呼ばれるEU離脱は、今後の関税手続きや流通に大きな不透明さをもたらすでしょう。状況の悪化を懸念した世界中の有力な自動車メーカーは、すでにイギリス国内にある工場の閉鎖や規模縮小、さらには他国への移転を次々と決断するという緊迫した事態に発展しているのが現状です。

私はこの状況に対し、日産が築き上げてきた歴史的拠点を単に縮小させるのではなく、EVシフトの先駆者として守り抜くべきだと考えます。厳しい労使交渉を乗り越えて欧州に根を下ろした先人たちの挑戦を無駄にしてはなりません。最先端の電動化技術を集約し、新たな時代の勝ち残り戦略を提示してほしいと切に願います。

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