常夏のシンガポールを舞台に、熱い火花が散っています。2020年01月17日、セントーサGCセラポンで「SMBCシンガポールオープン」の激闘が繰り広げられました。悪天候による前日順延分の消化に加え、第2ラウンドも一部の選手が競技を終えられず、2日連続で「日没サスペンデッド」となる波乱の展開を迎えています。サスペンデッドとは、日没や悪天候により競技を途中で翌日に繰り越す競技中断のことですが、過酷な環境が選手たちの精神力を試しているかのようです。
そんな大混戦をリードするのは、前年王者のジャズ・ジェーンワタナノンド選手(タイ)です。圧巻の通算10アンダーで暫定ながら単独首位を快走しており、連覇に向けて盤石の強さを見せつけています。これを2打差で追いかけるのが、五輪メダリストのジャスティン・ローズ選手(英国)やマット・クーチャー選手(米国)といった世界的なスターたちです。名実ともにトップクラスの海外勢が上位に牙城を築く中、大会のボルテージは最高潮に達しています。
この世界的な強豪たちに果敢に立ち向かっているのが、日本勢の意地です。特筆すべきは、通算6アンダーの暫定7位タイへと一気に躍進を遂げた大槻智春選手でしょう。本人は「神頼み」と謙遜するものの、神がかり的な集中力で見事な予選突破を果たしました。SNS上でも「大槻選手の粘り強いゴルフに感動した」「このまま上位を脅かしてほしい」と、大金星を期待するファンの熱い声援が飛び交っており、週末の戦いに大きな注目が集まっています。
さらに、日本勢は驚異の安定感を誇る稲森佑貴選手が3打差の10位タイにつけており、星野陸也選手と木下稜介選手も5打差から逆転を狙う好位置をキープしています。一方で、初日に15位と好発進を決めた石川遼選手は、アイアンショットの精度に苦しみ、1バーディー・3ボギーの73とスコアを落とす結果となりました。しかし、通算イーブンパーでしっかりと決勝ラウンドへ駒を進めるあたりは、さすがのスター性と言えるのではないでしょうか。
筆者の視点としては、タフな気候と連日の変則的なスケジュールの中で、集中力を維持し続けた大槻選手の精神力に強く胸を打たれました。五輪メダリストたちがひしめく上位陣に日本の若い力がどこまで通用するのか、非常にワクワクする展開です。アイアンの不調に苦しんだ石川選手も、決勝ラウンドでの修正力には定評があるため、ここからの爆発的な巻き返しに期待が高まります。日本勢による劇的な逆転劇のドラマを、ぜひ見届けたいところです。
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