2019年12月19日の東京外国為替市場では、これまで続いていた円売りの流れにブレーキがかかり、円が買い戻される展開となりました。午後17時時点の相場は1ドル=109円43銭から45銭付近を推移しており、前日の同時刻と比較すると16銭ほど円高・ドル安の方向に振れています。
今回の円反発の大きな引き金となったのは、海を越えたイギリスで再び加熱した欧州連合(EU)からの離脱、いわゆる「ブレグジット」を巡る不透明感です。移行期間の延長を認めないという英政府の方針が伝わったことで、投資家の間では「合意なき離脱」への警戒心が再び強まることとなりました。
為替市場ではリスクを感じた際に「安全資産」とされる円を買う動きが定石となっており、今回も英ポンドに対して円が急騰しました。この円買いの勢いがドルに対しても波及した形です。SNS上では「ようやく円高に戻ってきた」「ポンドの乱高下に巻き込まれた」といった、驚きと困惑の声が数多く投稿されています。
専門用語として登場する「円高・ドル安」とは、円の価値がドルに対して相対的に上がる状態を指します。例えば109円60銭だったものが109円40銭になるのは、より少ない日本円で1ドルを交換できるようになったことを意味しており、輸入企業にとっては追い風となる一方で、輸出企業には逆風となる現象です。
編集者の視点から分析すると、今回の動きは年末を控えた市場の敏感さを如実に表していると感じます。米中貿易摩擦の緩和で楽観ムードが漂っていた矢先に、再び欧州発のリスクが浮上したことは、投資家にとって冷や水を浴びせられたような格好でしょう。一筋縄ではいかない国際情勢を象徴しています。
今後の展望としては、イギリスとEUの交渉の行方に一喜一憂する場面が続くでしょう。クリスマス休暇を前に市場の流動性が低下する時期でもあるため、些細なニュースで価格が大きく跳ねる可能性には十分な注意が必要です。2019年12月19日現在の状況を鑑みると、しばらくは守りの姿勢が賢明かもしれません。
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