2020年2月4日、ソニーは2020年3月期の連結営業利益について、前期比2%減の8800億円程度になる見通しを発表しました。当初は6%の減益を予想していましたが、それを大幅に上回る上方修正となりました。これは最高益を記録した前期の水準に肉薄する数字であり、株主にとっても朗報と言えるでしょう。この好調を受け、今期の1株あたりの配当金は前期比10円増の45円へと増配されます。
この力強い業績を牽引している立役者は、世界市場で約5割もの圧倒的シェアを誇る画像センサー「CMOS(相補性金属酸化膜半導体)センサー」です。専門的に解説すると、CMOSセンサーとは光をデジタル信号に変換する半導体チップであり、私たちが普段使うスマホカメラの「目」となる非常に重要な部品です。このセンサー事業の営業利益は、2019年10月時点の予測から300億円上積みされ、前期比でなんと6割増の2300億円に達する見込みです。
カメラ多機能化の波と今後の不確定要素
現在、スマートフォン市場ではカメラの多眼化、つまり一台の端末に複数のカメラを搭載する流れが急速に進んでいます。このトレンドにより、センサーの需要は爆発的に高まっており、ソニーの技術が世界のスマホ進化を支えている事実は誇らしい限りです。SNS上でも「ソニーのカメラセンサーはもはやスマホの命」「この技術力は簡単には追いつけないだろう」といった驚嘆の声が数多く上がっており、その実力の高さが広く認知されていることが分かります。
一方で、ゲーム分野ではソフト販売の伸び悩み、金融分野では市場変動による保険商品の影響を受け、それぞれ営業利益の見通しを下方修正しています。事業の多角化は重要ですが、特定の技術がこれほどまでに全体を押し上げる構造には、改めてソニーという企業の底力を感じます。ただ、十時裕樹最高財務責任者は、感染拡大が懸念される新型肺炎の影響に対し、「上方修正を打ち消すリスクもある」と慎重な姿勢を見せています。
日本の工場で生産したセンサーを輸出する際、現地の企業が休業状態にあるため、今後の供給網への影響を正確に把握するのは難しいとのこと。この不透明な状況下で、私たちが技術立国としてのソニーに期待し、応援し続ける姿勢は今後ますます重要になっていくはずです。世界を魅了するセンサー技術が、今後どのような進化を見せてくれるのか、一人のファンとしても引き続き注視していきたいと思います。
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