身近なコンビニの代表格である「セブン―イレブン」が、世界中で驚異的な成長を遂げています。運営元であるセブン―イレブン・ジャパンの発表によると、2019年12月時点で全世界の店舗数がついに7万店を突破したことが分かりました。現在、地球上の17の国と地域に深く根付いている彼らの看板ですが、これほどまでに巨大なネットワークを築き上げている事実に改めて驚かされます。SNS上でも「もはや世界のインフラ」「海外旅行先で見つけると安心する」といった感嘆の声が続々と上がっているようです。
特筆すべきは、タイや韓国をはじめとするアジア圏での猛烈な勢いでしょう。この地域だけで店舗数は約3万6000店に達しており、全店舗の半数以上を占める巨大マーケットへと急成長を遂げました。この「エリアライセンス」とは、現地企業にブランドの使用権や経営ノウハウを供与し、現地に最適化した形で運営を委託する優れたビジネス手法のことです。地域の文化やニーズを捉えたお弁当などが現地で大人気となり、この爆発的な店舗数拡大に繋がっています。
一方で、現在の日本国内に目を向けると、店舗数は2万988店と高水準を維持しつつも、新規の出店スピードは意図的に抑えられています。この背景には、深刻な深刻化が進む「人手不足」の問題が横たわっているのです。アルバイトの確保が難しく、既存店舗のオーナーを支援することが最優先される国内市場に対し、成長余力がまだまだ大きい海外市場へ舵を切るという戦略は、実に見事な経営判断だと言えます。国内を守りつつ海外を攻めるこのバランス感覚こそが、企業の強みです。
ここで少し、セブンイレブンの歴史を紐解いてみましょう。その起源は驚くことに日本ではなく、1927年にアメリカで設立された「サウスランド・アイス」という氷の販売会社まで遡ります。日本では1974年5月15日に東京都江東区で第1号店が誕生しました。それから長い歴史を経て、2019年7月11日には唯一の空白地帯だった沖縄県への進出を果たし、ついに全都道府県への出店をコンプリートしたのです。まさに日本の生活文化そのものを変えてきた歩みだと言えるでしょう。
かつての本家であった米国セブン―イレブンは、2005年11月に日本のセブン側が完全子会社化しており、今や米国やカナダ、メキシコだけでも約1万1800店を誇る規模に発展しています。コンビニという便利なシステムを日本流に磨き上げ、それを本国アメリカや世界へと逆輸入して広げていくダイナミズムには、ビジネスの面白さが詰まっています。人手不足という国内の課題に直面しながらも、世界へ羽ばたく日本のコンビニの未来に、これからも大きな期待が膨らみます。
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