全国的に見ても力強い成長を続ける沖縄経済ですが、その勢いを象徴するようなニュースが飛び込んできました。2019年11月20日現在、建設需要が旺盛な沖縄県において、西松建設は同年10月にこれまでの営業所を支店へと格上げしました。新しく就任した山本誠吾支店長は、「支店となったからにはさらなる高みを目指す」と力強い抱負を語っています。今後は国や自治体、さらには米軍発注の工事や民間のマンション開発まで、幅広い案件を積極的に受注していく構えです。
活況の裏に潜む深刻な人材確保の課題
順風満帆に見える沖縄の建設業界ですが、大きな課題も抱えています。熊本県出身で福岡市の九州支社から異動してきた山本支店長は、これまでも月1回のペースで沖縄を訪れていました。その経験を踏まえ、沖縄における建設関連の人手不足は、九州地方以上に切迫した状況にあると鋭く指摘しています。SNS上などでも、「沖縄のあちこちでクレーンを見るけれど、現場の職人さんは本当に足りているのだろうか」といった、現状を危惧する声が散見される状況です。
この難局を乗り切るため、山本支店長は地元企業との連携が不可欠だと強調します。「地域の方々との協力体制を深め、共に発展していきたい」という言葉からは、共存共栄を目指す真摯な姿勢が伺えるでしょう。さらに特筆すべきは、支店長自らが沖縄特有の慣習である「模合(もあい)」に既に参加しているという事実です。模合とは、定期的に仲間で集まって金銭を融通し合う相互扶助の仕組みであり、現在では情報交換や親睦を深める大切な地域のコミュニティとして機能しています。
地域社会への深い理解がもたらす成長への期待
本土の大手企業が沖縄で事業を展開する際、現地の文化や風習を尊重することは決して容易ではありません。しかし、トップ自らが地域に溶け込む努力を惜しまない西松建設の姿勢は、非常に高く評価できると私は考えています。深刻な働き手不足という業界全体の壁を打ち破るには、単なる下請け構造ではなく、こうした人と人との泥臭い繋がりが何よりも強固な基盤となるはずです。同社が地域と一体となって、沖縄のさらなる発展を力強く牽引していく未来に大いに期待を寄せています。
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