飲料充填機などの製造で高いシェアを誇る澁谷工業が、2020年2月7日に業績予想の修正を発表しました。同社が明かした2020年6月期の連結純利益は、前期と比べて23%減となる59億円に落ち込む見通しです。当初の計画から9億円ものマイナスとなり、ものづくり業界に激震が走っています。さらに連結売上高の予測も、前期比2%減の1060億円へと下方修正されました。従来の見通しから60億円も引き下げられた背景には、世界規模の経済の冷え込みが関係しているようです。
今回の業績悪化を招いた最大の要因は、長期化する米中貿易摩擦にあります。これはアメリカと中国が互いに関税を掛け合うなどして対立し、世界中のビジネスに悪影響を及ぼしている現象です。この煽りを受ける形で、日本の自動車部品メーカーが工場などの設備投資を先送りする動きが相次ぎました。その結果、澁谷工業が強みを持つレーザー加工機をはじめとした産業用機械の売り上げが大きく落ち込んでしまったのです。
このニュースに対して、SNS上では「技術力がある企業なだけに、世界情勢の煽りを受けるのは切ない」といった声が上がっています。また、「自動車業界の設備投資が止まっているのは本当なんだな」と、景気の先行きを不安視する投稿も散見されました。飲料向け機械が堅調なだけに、今回のレーザー加工機の苦戦を懸念する投資家も少なくありません。
編集部の視点としては、澁谷工業の技術基盤自体は依然として非常に強固であると考えています。ボトリングシステムなどの主力分野では高い競争力を維持しており、一時的な外的要因に左右されている印象が強いからです。今回の下方修正はショックですが、米中関係の緊張が緩和に向かえば、再び国内の設備投資が活発化する可能性は十分にあります。次の一手としてどのような新技術や市場を開拓していくのか、同社の巻き返しに期待が集まるでしょう。
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