日本経済新聞社と就職・転職支援で知られる日経HRが共同で実施した**「大学イメージ調査」の結果が、2019年6月8日付けで明らかになりました。この調査は、企業の人事担当者が実際に採用した学生の印象をもとに、各大学の総合的な評価を測るもので、就職市場における大学のブランド力や学生の資質を知る上で非常に重要な指標となります。東北・北海道地域に焦点を当てた今回のランキングでは、東北大学が見事、総合ランキング第1位の栄冠に輝いています。
この調査は、全国の上場企業と有力な未上場企業の人事担当者を対象に、過去2年間に採用した学生のイメージを尋ねるという、実務に基づいた評価方法を採用しています。評価項目は、「論理的思考力」といった「知力・学力」、「主体性」を示す「行動力」、「コミュニケーション能力」を測る「対人力」、そして「想像力の豊富さ」を意味する「独創性」の4つの側面から点数化されているのが特徴です。
東北大学は、総合得点32.15点という高得点を獲得し、特に学生の基礎的な知力・学力の高さで人事担当者から絶大な評価を集めました。この得点は、全国ランキングでも大阪大学に次ぐ第4位に位置するという快挙であり、東北地方における知の最高峰としての地位を不動のものにしていることを示しています。学術的な基盤がしっかりしているからこそ、企業で活躍できる優秀な人材が育っていると言えるでしょう。
続く第2位には、総合得点31.15点で北海道大学がランクインしています。北海道大学は、4つの評価項目のうち、特に独創性の面で高い評価を受けました。北の大地で培われる自由な発想と、既存の枠にとらわれない想像力が、多くの企業から求められていることを証明しています。そして、第3位には秋田大学が30.86点で食い込み、行動力の項目で特に高評価を得たのが注目すべき点です。自ら考え行動する力は、変化の激しいビジネス環境において最も重要な資質の一つであり、秋田大学の学生がその能力を持っていることが強く印象づけられました。
第4位には岩手大学が30.38点で続いており、東北・北海道地域の国立大学が上位を占める結果となっています。この結果から、企業が求める人材像において、単なる知識量だけでなく、主体性やコミュニケーション能力、そして独創性といったソフトスキル**、すなわち専門知識や技能以外の個人の特性や能力が非常に重視されていることが見えてきます。SNSなどでの反響を見ても、「東北大はやっぱり強い」「地元の国立大の評価が高くて嬉しい」といった声が多く、調査結果が学生や地元住民にとって誇りとなっている様子がうかがえます。
私見ではありますが、今回のランキングは、地方の国立大学が持つ質の高い教育と、地域社会に根差した実学的な学びが、全国レベルでも十分に通用する人材を輩出していることを如実に示していると感じています。特に「知力・学力」でトップ評価を得た東北大学は、その教育水準の高さが、今後の日本のイノベーションを担う人材育成の源泉となることに、大いに期待が持てるでしょう。
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